「怒る」という言動は、そもそも人間にとって、いや動物にとって生来、自然に備わっている行為です。
人は誰かに教わることなく、「怒る」という行為をおこなっています。
しかし、非常に多くの人が「怒り」で後悔をしています。
例えば、会社・職場で言えば
・部下を怒ったら、辞めてしまった
・部下を怒ったら、出勤してこなくなった
・部下が悪いので怒ったら、なぜか自分が上司に怒られた
・部下を怒ったら、パワハラだと訴えられた
・部下を怒ったら、部下が病院に行き、診断書を持ってきた
ということはよくある話です。
部下が急に辞めてしまったら、その「しわ寄せ」は誰に来るのでしょうか。
そうです。
部下が急に辞めてしまったその「しわ寄せ」は、会社に残った人たちに来るのです。
今の時代、精神科や神経内科、心療内科に行って
「生きているのが辛い」
と言って、溜め息でもつけば簡単に「適応障害」の診断書が出ます。
全ての会社は、パワハラを嫌います。
当然です。
パワハラは、改善されるべき事案です。
しかし、言われた相手、すなわち怒られた相手がどう受け止めるかで、パワハラかどうかが変わるのが事実です。
仮にメチャクチャ怒られたとしても、そこに「信頼関係」があれば、怒られた方もパワハラだとは思わないのです。
怒りのコントロール法では、「怒る」と「叱る」を区別してはいません。
巷では、
「怒る」は感情に任せてものを言う
「叱る」は相手のことを思ってものを言う
とされていますが、
正直なところ、怒られた方は「怒る」でも「叱る」でもそんな区別はどうでもよく、最終的な感情は「ムカつく」なのです。
先ほどにも挙げたように、もし「怒る側」と「怒られる側」の信頼関係が強固なのであれば、「怒る」でも「叱る」でもどちらでもよく、最終的な感情は「ゴメンなさい」という反省なのです。
そのため怒りのコントロール法では、「怒る」と「叱る」を区別していないのです。
お子さんに関して、こんなことはありませんか?
・子どもをついつい怒りすぎてしまった
・子どもにイライラしっぱなし
・子どもへの怒りがどうしても抑えられない
・何度、怒っても子どもが変わらない
・怒り過ぎて疲れた…
・どう怒ればよいのか分からない
・子どもを怒るのに、つい手が出てしまった
など
お子さんに関しての相談は、よく受けます。
そもそも「怒り」は身内になるほど強く出るものです。
では、なぜ、「怒り」は身内にほど強くですのでしょうか。