発達障害ラボ


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対応している発達障がい

発達障害ラボで対応している「発達障がい」は下記になります。

 

その他の障がいは、個別にご相談ください。

 

 

ADHD(注意欠如/多動症)

・広汎性発達障害

・高機能自閉症

・アスペルガー症候群(アスペルガー障害)

・学習障害(限局性学習症)

・自閉性障害

自閉スペクトラム症(障害)

 

など


対応している心の病気(気分障害、不安障害)

発達障害ラボで対応しているメンタル・ストレス系の疾患は下記になります。

 

 

その他の疾患については、個別にご相談ください。

 

適応障がい

うつ病

・双極性障害(躁うつ病)

統合失調症

・自律神経失調症

・対人恐怖症

社交不安症

・不眠

・アダルトチルドレン(AC)

・人格障害

・パニック障害

・情緒不安定

心身症

・摂食障害

・過敏性腸症候群

・自傷

・引きこもり

・PTSD

・広場恐怖

・パーソナリティ障害

など


大人の発達障害とは…

自閉症スペクトラム(ASD)の特性を知ろう

アスペルガー症候群は発達に由来する脳機能障害

発達障害は脳の機能障害によって認知や行動に障害が現われるものである。

 

その特性は子どもの頃から現われて、大人になっても変わることはない。

 

通常は子どもが成長する過程で明らかになってくる。

 

ただし、アスペルガー症候群については少し前まで社会での認識が十分でなかったため、本人も周りの人も障害があることに気付かないまま過ごしているというケースが多かった。

 

現在、アスペルガー症候群という障害が社会に広く知られるにつれ、「自分はアスペルガー症候群ではないか」という疑いを持って医療機関を受診する人が増えてきている。


社会に出ることで問題が深刻化することも多い

アスペルガー症候群の人は子どもの時からことばや行動面などにいつかの問題を抱えている。

そのために周りからは「少し変わった子」「わがままな子」などと思われていることが多い。

 

それでも、子ども時代は「変わった子」「わがままな子」で済んだかもしれない。

また知能が高いため、成長とともに周囲に合わせる方法を獲得して乗り切っている場合がある。

 

しかし、社会に出ると様々な問題が表面化したり深刻化したりして対応しきれなくなり、さらに生きにくさを感じるようになる。


幼児期と成人期ではタイプが変わることもある

アスペルガー症候群は次の3つのタイプに分けられる。

 

積極奇異タイプ…知らない人にでも話しかけたり、馴れ馴れしく接したりする。

 

受け身タイプ…自分から積極的に接することはないが誘われれば付き合う。

 

孤立タイプ…他人とかかわるのが苦痛で、1人でいることを好む。

 

子どもの頃は①が多く、大人になるにつれて②や③に変化していくケースが多い。


アスペルガー症候群の人の子ども時代

 

①遊びの場に加われない、友達から敬遠される。

②何気なく言った言葉で人を怒らせることが多い。

③集団行動が苦手でマイペース。

④「あれ」「それ」と言われると分からない。

⑤体を動かすこと(スポーツやダンスなど)が苦手。

⑥遊びやスポーツのルールが分からない。

⑦不器用で、字が下手。

⑧極端な偏食で、決まったものしか食べられない。

⑨人に触られたり、頭をなでられたりするのが苦手。


代表的な発達障害

障害名 遅れがみられる主な領域
自閉症(高機能自閉症・アスペルガー症候群) 社会性の発達               
LD(学習障害) 学習能力の発達
ADHD(注意欠陥多動性障害) 注意・行動コントロールの発達       
発達性言語障害 言語能力の発達
発達性協調運動障害 微細運動の発達

感覚が過敏な人と鈍感な人がいる

五感がアンバランスで、混乱しやすい

 

人間には目・耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器があり、これらを通して多くの情報が入ってくる。

そのうち自分に関係のない情報は無意識のうちに切り捨て、大切な情報だけをキャッチしようとする。

 

これを選択的注意という。

 

しかし、アスペルガー症候群の人は、この選択的注意が苦手なことが多い。

 

音の選択ができにくいアスペルガー症候群の人は雑音にしても話し声にしても1つの音の塊となって入ってくるため、相手の話していることを理解することができない。

 

敏感すぎて選択的注意ができにくいのは聴覚だけの問題ではなく視覚、嗅覚、味覚、触覚などでも同様である。

 

視覚が敏感すぎれば周囲の物がちらついて1つの物を集中して見ることができなくなる。

触覚が敏感すぎれば肌触りの優しい絹製品しか着られないということも生じる。

 

逆に感覚が鈍い場合もある。傷や虫歯の痛み、暑さ・寒さを感じない人や、人が嫌がる音が全く平気という人がいる。

 

 

また、アスペルガー症候群の人の中には子どもの時から運動が苦手で、手先が不器用であるという人が多くいるが、これも感覚のアンバランスが関係している。

 

通常は目で確認しなくても自分の手足がどこにあるかということは分かるが、アスペルガー症候群の人は、そのような体の位置感覚が分かりにくいようである。

 

そのために何もない所でつまずいたり、よく物を落としたり、体のあちこちをぶつけたりということが起きやすくなる。


成長後も、感覚のアンバランスに悩む人は多い

 

感覚のアンバランスは人によって異なる。

 

また、成長するにつれ、様々な刺激に慣れてアンバランスさがあまり目立たなくなってくることもあるが、バランスの悪さそのものは変わらず、大人になってからも悩まされ続ける人がいる。


感覚のアンバランス

視覚

●普通の光でも目を開けていられないほど、まぶしく感じる。

●周囲の物が気になって1つの物を注視できない、必要な物を選べない。

 

聴覚

●雑音が気になって会話や仕事に集中できない。

●苦手な音や騒音などでパニック状態になる。

●音程がずれている歌や演奏は不快でならない。

 

嗅覚

●色々なにおいが入り混じっている場所(人込みなど)に行けない。

 

味覚

●食べ物の好き嫌いが激しい。

 

触覚

●特定の素材の服しか着られない。

●体に触れられるのが苦手。

 

運動覚

●なわとび、野球、跳び箱などが苦手。

●手先が不器用。

 

温痛覚

●痛みに鈍感。

●暑さや寒さなどに鈍感。


アスペルガー症候群の人は、こんなことが得意

高い記憶力と集中力が備わっている

 

一般的にアスペルガー症候群の人は単純記憶に優れている。

赤ちゃんの頃のことを覚えている人もいるし、一度見たものや聞いたものを鮮明に思い出せる人もいる。

 

また、好きなことに関しては他の人に真似できないほどの集中力を発揮し、何時間でも飽きずに取り組むことができる。

 子どもの頃から電車博士や昆虫博士などの異名を持つほど、1つのことに広く深い知識を持っていた人がいる。

 

このように広く深い知識は優れた記憶力と集中力が結びついたものである。

 

事実、「これについては、あの人に聞けば何でも分かる」「社内の生き字引き」などと言われるほどのエキスパートの中にアスペルガー症候群の人は多い。