003【WISC-Ⅳ】VCI(言語理解指標)が低い子の対応法_類似編

WISC4(ウィスク4)検査をとったけど
いまいち、その使い方が分からない、
という方は非常に多いです。

発達障害やグレーゾーンの子どもにとって
コミュニケーションというのは
とてもハードルが高いものです。

なぜなら、コミュニケーションは
その会話の中で

一瞬のうちで
単語や文章の意味を
認識し、把握しないといけないのです。

今回は、WISC4(ウィスク4)検査のにある
VCI (言語理解指標) にある
類似という項目について
ご説明いたします。

 

 


【類似とはどういった能力を測るのか】

WISC4(ウィスク4)検査における
「類似」という検査は
どういうことなのかというと

その単語や文の意味が
直接的には分からなかったとしても

自身が持っている単語力や
文章の知識、一般常識などを
ベースにして

なんとなく理解していく
というものです。

例えば、
「語彙力」(ごいりょく)という単語の
意味が分からないとします。

それを文章の中から
「語彙力」=「単語力」
という風に

自分の頭の中で変換し
理解していく

というものです。

そのためWISC4(ウィスク4)検査の
「類似」という数値が高いと

仮に会話文の中で
よく分からない単語があったとしても
文章の流れやその背景、
一般常識などから

きっとこういう意味なんだろうな、
と理解できるということになります。

 

 

この能力は、さまざまなところで
役立ちます。

先程は、意味を知らない単語で
例を出しましたが

よくある「言い間違い」でも
効果的なのです。

先日、電車の中で「げっきょく」と
ずっと言っているサラリーマンがいました。

「げっきょく」って何だろうと思い
話を聞いていたのですが
(聞き耳を立てていたわけではないのですが、、、)

話の中で
「月極」の駐車場のことなんだ
ということが判明しました。

VCI(言語理解指標)の類似が高くないと
こういった言い間違いになかなか気づかないものです。

 

さて、皆さんはVCIの「類似を」高めてみませんか。

 

発達障害ラボ

室長 車重徳