皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
こんな質問をいただきました。
来年の4月から、ウチの子は小学校に進学します。
わが子は、発達障害の診断が出ているのですが、小学校では特別支援学級(支援級)を選ぶべきなのでしょうか。
それとも普通学級(通常級)で良いのでしょうか。
悩んでいます。
教えてください。
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今回は、この質問にお応えいたします。

結論を言います。
子どもが不登校になるくらいであれば、特別支援学級に入れても良いでしょう。
しかし、特別支援学級の在籍だと通知表に「5・4・3・2・1」は記載されません。
そのため頑張ればお勉強がえきる子ども、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査でいう、FSIQ(全検査IQ)が85を超えるような子どもは特別支援学級だともったいない場合があるのです。
なぜなら公立高校への進学を考えるのであれば、通知表の評価は絶対になります。
都道府県によって、公立高校合格の基準は変わりますが、通常、どこの自治体も
・中学校3年間の通知表の成績
・入試本番の筆記試験の結果
で合否が決まります。
そのため特別支援学級在籍の子どもが公立高校に受験できないわけではないのですが、通知表に「5・4・3・2・1」がつかないという理由で、とても不利になるのです。

結論です。
なかなか難しい問題ですが、子どもが不登校になるくらいであれば、特別支援学級に入れる、だと思います。
しかし、子どもが小学校への新入学するのであれば、仮に子どもに何か特性があったとしても迷わず普通級(通常学級)で良いでしょう。
なぜなら、小学校1年や2年は、学校の授業もまだ難しくはないので、仮に子どもが何か特性を抱えていても何とか対応できるからです。
さすがに小学校5年や6年になると小学校での授業は、かなり難しくなるので、その時点で特別支援学級から普通級に異動するのは、困難かもしれません。

自治体によっても異なりますが、多くの自治体では小学校6年生で特別支援学級にに在籍していた子どもは中学校に入っても特別支援学級の在籍になるそうです。
要は、教育委員会として、小学校で特別支援学級だった子どもが中学校でいきなり普通級で学校生活を送ることは困難だと捉えているのでしょう。。。
実際には、やってみないと分からないことなのに。。。
別に特別支援学級が悪いわけではありません。
しかし、現状、なんとか環境が整えば普通級でもやっていけそうな子どもが、特別支援学級に在籍していたりします。
そして、そういった子どもは中学校も特別支援学級になり、結果として効率の普通高校に進学できなくなるのです。
なんか、もったいないかなって思います。
皆さんは、この件をどう考えますか?
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳