皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子は好きなことしかやりません。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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好きなことしかやらないって結構聞きます。
まず極論というか、結論言うと普通だよねってことです。
「みんな嫌いな勉強とかもやってるじゃないですか。」とかって言いますが、僕、好きなことしかしていないです。
じゃあ好きなこと何って言うと、多分喋るのも嫌いじゃないです。
好きな部類だと思いますし、研修したりするのも嫌いじゃないですし、カウンセリングもそうです。
じゃあ嫌いなこと何って言うと、まず片付け、整理っていうのがあまりできないです。
書類とか超溜まってるし、部屋、文献も超溜まってるし、経理も溜まってます。
なので、普通なんです。
だから、どのレベルで好きなことしかやらないかっていうのがあるんですが、あとは中2の途中から、学校行っていないです。
不登校ですしって考えると、学校も嫌で行かなかったっていうことがあります。
でも、社会人生活やってんじゃないですかとか、大学出てるじゃないですかとかって言う方もいます。
それは、出ましたよというところです。
それは、なんだろうな、出た方がいいと思ったから、 好き嫌いの感情を配した形で取り組んだっていうのはあります。
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記憶の研修のところで言ったかもしれませんが、要は、好きなものしか記憶に残りません。
記憶って、まず短期記憶として記憶一時保蔵庫に入ります。
そして、その保管庫に入ったものは、 寝るとき、夜寝ている時に、海馬というところで取捨される。
そこで、海馬が必要だとみなされた記憶が長期記憶として長期的に保存されるってなった時に、海馬は、その記憶、プラスイメージの感情か、マイナスイメージの感情まで判断します。
プラスイメージの感情は、好きとか、楽しいとか、面白いとか、なるほどとか、やったとか、そういった前向きの感じです。
マイナスイメージの感情っていうのは、つまんないとか、苦しいとか、やりたくないとか、嫌だとか、そういったのがマイナスイメージの感情ということになります。
プラスイメージの感情を持たないと、定着するものも定着しません。
定着するものを定着しないっていうのは、ちょっとなんかわかりにくい表現かもしれないんですが、結論、定着しないです。
考えると、じゃあ勉強好きなんですかって言うと、好きな人はいないんじゃないかなと思います。
ただ、覚える勉強は心理に関しては、多分僕好きだから色々自分で調べてると思います。
それをどうやって見つけていくのでしょうか。
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多分、その子も僕と同じで勉強好きじゃないと思います。
例えば、ゲーム好き。
ゲームが好きだからゲームだけやっている。
嫌いな勉強、片付けとか、お風呂入らないとか、人によっては歯磨かないとか、そういったのもあると思います。
嫌いだからやらない。
でも、歯磨かなかったら虫歯になるよねって話です。
虫歯になった時、多くの人は気づくはずなんです。
それは、悪い言い方すると、もう本人が痛い目見て気づくしかないのかなとは思います。
虫歯になって、 虫歯になったら、嫌でも気づきますよと僕は思いますがっていう感じです。
だから、やりたいことというか、好きなことと、どうやって結びつけていきますか。
僕は、心理系に関してのこと、お薬に関してのことも好きです。
自分で調べたりとかってしていました。
だから、好きなこととどう結び付けていきますか。
多分、ゲーム感覚であるとか、確か、英語だったと思いますが、やることリストをどんどん片付けていくと、ロールプレイングゲームみたいにレベルが上がるっていうアプリがあります。
それ調べれば、多分、 何かするとレベルが上がって、ロールプレイゲームみたいに主人公が強くなっていきます。
例えばヒットポイントが上がるとか、攻撃力が上がるとかでした。
それは普通に、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーみたいに、ゲームとしてなんかあちこち回ってとか、ポケモンgoみたいに、 実際にちょっと歩いてではなくて、やるべきことを、やらなければいけないことをクリアしていくっていうことで、レベルが上がります。
そんなゲームがあります。
ゲームというかタスク管理みたいなものがあります。
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ハマる子はあれでハマっていました。
要はレベルを上げていきたいとかで、ほんとに、もうゲーム感覚です。
些細なことも、トイレに行くとかまで全部リスト化しちゃっています。
朝起きたらおはようって言うとか、それでスマホをチラチラ見ながら、次何やんなくちゃいけないんだみたいな感じで、ほんとに些細なことをやってクリアしていってるっていうのがあります。
人間は、ちょっとでも動き出せば、その後やります。
最初の1歩だけはきついんです。
ことわざじゃないですけれど、動けば見える景色が変わります。
見える景色が変われば、やるべきことが変わります。
だから、最初の1歩、めんどくさいなと思うけれど、1個動いたら、もう動かざるを得ないです。
例えば、 お風呂をちょっと洗った、または、お風呂にお湯張ったら、もう入んなきゃもったいないじゃないですか。
人によっては、お風呂めんどくさい、だるいとかってあるかもしれないです。
疲れてる。
もうお風呂も入らないで寝たいってあるかもしれない。
でも、 お風呂って入って出た後後悔する人ってあんまりいないと思います。
やっぱり入って出たら気持ちいいじゃないですか。
お風呂は、入るときめんどくさいけれど、上がった後後悔する人はいないなんてこと言ってて、なるほどって思った記憶もあります。
そういうのはあると思います。
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だから、やっぱり動けば、変わります。
それをどう動かすか。
それをゲームで動かすのか、声掛けで動かすのか、どうするんですかっていう話に持ってくるというところです。
あとは、やっぱみんな夜な夜なゲームやっちゃうので、もうゲームは朝早く起きてやりなさい、学校行く前にやりなさいとか、そんな風にやってる方もいました。
ゲームやって、学校ちゃんと行ったら、ゲーム次の日もやっていいよ、 学校サボっちゃったら次のゲームないよみたいな。
ゲーム無いならないで、そのあと、やることを用意しないんです。
みんな、これやりなさいっていうようなことをやらないと、やっぱり時間持て余すので、時間持て余してたら、そりゃ好きなこと、やりたいことやります。
だって、暇なんだもん。
なので、何やらせますか。
本を読ませますか。
漢字の書き取りやらせますか。
何させるんですかっていうようなことを考えていくべきではないのかなとは思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳