発達障害ラボ



【新登場】WISC検査、WAIS検査の所見作成代行

《1年間、検査結果を元に所見を作成します》

 

なんとか頑張って、WISC-Ⅴ検査(WISC-Ⅳ検査、WAIS-Ⅳ検査)をとり終えた!

 

そして、なんとか合成得点まで出せた!!

 

 

しかし、その合成得点からどうやって「所見」を書くのだろう?

そんな悩みを持つ方はいませんか?

 

 

ちなみにウィスク検査における「所見の書き方」という本は売っていません。

※誰も書いていません。。。

 

 

そのため、皆さんがお持ちの検査結果を元に「所見」作成して欲しい、という方がたくさんいました。

 

 

そこで、発達障害ラボでは

皆さんが個々に実施した

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

  ※5歳0ヶ月~16歳11ヶ月

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

  ※5歳0ヶ月~16歳11ヶ月

WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

  ※16歳0ヶ月~90歳11ヶ月

WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

  ※2歳6ヶ月~7歳3ヶ月

 

Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度

   ※0歳~92歳

 

KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

 

田中ビネー式知能検査Ⅴ

 

の検査結果から、具体的な「所見」を作成代行します。

 

 

作成した所見は、一人ずつメールで送信します。

 

 

メールで届いた、完成した所見は、そのままご利用しても良いですし、一部を校正して使っても構いません。

(丸パクリはOKです。)

 

 

所見でお悩みの方、是非、この機会に「所見作成代行」をご利用ください。

 

 

検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

 


WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(年48ケース)

 

《1年間、48ケースまで所見を作成します》

※1年間とは、お申込み後、発達障害ラボがお支払い確認メールを送信した翌日からの1年間です。

 

なお、1ヶ月の所見作成が0ケースだった場合、スマホの通信料のように

翌月繰り越しができます。

 

1年間で最大48ケースの所見を作成します。

 

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

・Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)

・KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

・田中ビネー式知能検査Ⅴ

の所見を作成します。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

《田中ビネー式知能検査Ⅴ》

※少々お待ちください。 

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)10日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

¥124,800

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日

WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(年36ケース)

 

《1年間、36ケースまで所見を作成します》

※1年間とは、お申込み後、発達障害ラボがお支払い確認メールを送信した翌日からの1年間です。

 

なお、1ヶ月の所見作成が0ケースだった場合、スマホの通信料のように

翌月繰り越しができます。

 

1年間で最大36ケースの所見を作成します。

 

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

・Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)

・KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

・田中ビネー式知能検査Ⅴ

の所見を作成します。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

《田中ビネー式知能検査Ⅴ》

※少々お待ちください。 

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)10日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

¥100,800

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日

WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(年24ケース)

 

《1年間、24ケースまで所見を作成します》

※1年間とは、お申込み後、発達障害ラボがお支払い確認メールを送信した翌日からの1年間です。

 

なお、1ヶ月の所見作成が0ケースだった場合、スマホの通信料のように

翌月繰り越しができます。

 

1年間で最大36ケースの所見を作成します。

 

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

・Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)

・KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

・田中ビネー式知能検査Ⅴ

の所見を作成します。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

《田中ビネー式知能検査Ⅴ》

※少々お待ちください。 

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)10日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

¥72,000

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日

WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(年12ケース)

 

《1年間、12ケースまで所見を作成します》

※1年間とは、お申込み後、発達障害ラボがお支払い確認メールを送信した翌日からの1年間です。

 

なお、1ヶ月の所見作成が0ケースだった場合、スマホの通信料のように

翌月繰り越しができます。

 

1年間で最大36ケースの所見を作成します。

 

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

・Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)

・KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

・田中ビネー式知能検査Ⅴ

の所見を作成します。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

《田中ビネー式知能検査Ⅴ》

※少々お待ちください。 

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)10日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

¥38,400

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日

WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(年6ケース)

 

《1年間、6ケースまで所見を作成します》

※1年間とは、お申込み後、発達障害ラボがお支払い確認メールを送信した翌日からの1年間です。

 

なお、1ヶ月の所見作成が0ケースだった場合、スマホの通信料のように

翌月繰り越しができます。

 

1年間で最大36ケースの所見を作成します。

 

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

・Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)

・KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査

・田中ビネー式知能検査Ⅴ

の所見を作成します。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

《Vineland-Ⅱ(ヴァインランド2)適応行動尺度》

https://forms.gle/7ZYGg46tDeCcaZvh6 

 

《KABC-Ⅱ(ケーエービーシー2)検査》

https://forms.gle/vjWi8axWhc4kHjxZ9

 

《田中ビネー式知能検査Ⅴ》

※少々お待ちください。 

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)10日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

 

¥20,400

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日

【新登場】WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(1回のみ)

WISC検査、WAIS検査の所見作成代行(1回のみ)

 

《1ケースのみ所見を作成します》

※完成した所見はお申し込み後、10日以内にメールで送ります。(PDF)

 

 

作成する検査は

・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査

・WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査

・WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査

・WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査

です。

 

 

1)検査結果は、下記のフォームに打ち込んでください。

 

《WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査》

https://forms.gle/RKduuyJqNqwWrRcs6

 

《WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査》

https://forms.gle/jsJX3swb9X5i9cQRA

 

《WAIS-Ⅳ(ウェイス4)検査》

https://forms.gle/vD8JMzRfM1iZUgw59

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 2歳6ヶ月~3歳11ヶ月》

https://forms.gle/aMH4ZtLY9d1zfTvM6

 

《WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査 4歳0ヶ月~7歳3ヶ月》

 https://forms.gle/CjsHwwY34kQHQAAj9

 

 

2)フォームに打ち込み後、LINEでその旨を教えていただければ幸いです。

 LINE ID:@rvv9649d

 

 

3)7日以内に所見を作成して、メールで送信します。(PDF)

 

 

4)届いた所見は、そのまま使用しても良いですし、文章を校正しても構いません。

 ※丸パクリもOKです。

 

 

それでは、よろしくお願いいたします。

  

¥7,000

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日


WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の所見(報告書)の作成方法


 

ウェクスラー式知能検査の一つであるWISC-V(ウィスク5)検査は、児童・思春期のお子さんの認知能力を多角的に評価するための重要なツールです。この検査の結果をまとめた所見(報告書)は、検査を受けたお子さんの認知特性を理解し、教育的・心理的な支援を考える上で非常に重要な役割を果たします。

 

WISC-V(ウィスク5)検査の所見を作成する際には、単に検査結果の数値を羅列するのではなく、お子さんの全体像を捉え、分かりやすく、かつ具体的な支援に繋がるように記述する必要があります。以下に、WISC-V(ウィスク5)検査の所見(報告書)をどのように書くべきか、その手順と内容を詳しく、丁寧にご説明します。

 


WISC-V検査 所見(報告書)作成の手順


 

所見(報告書)は、一般的に以下の項目で構成されます。各項目について、具体的にどのような内容を記述するのかを見ていきましょう。

 

ステップ1:報告書の基本的な構成を理解する

 

一般的な心理検査報告書、特にWISC-V(ウィスク5)検査の所見(報告書)は、以下の要素を含みます。

 

✅基本情報 (Basic Information)

✅検査依頼理由 (Reason for Referral)

✅背景情報 (Background Information)

✅検査時の行動観察 (Behavioral Observations)

✅実施した検査 (Tests Administered)

✅検査結果 (Test Results)

✅結果の解釈 (Interpretation of Results)

✅まとめと提言 (Summary and Recommendations)

 

これらの項目を順に追って記述していくことで、論理的で分かりやすい報告書を作成することができます。

 



ステップ2:各項目に詳細な情報を記述する

 

1. 基本情報 (Basic Information)

 

報告書の冒頭に記載する基本的な情報です。正確に記入します。

 

✅氏名 (Name):お子さんのフルネームを記載します。

✅生年月日 (Date of Birth):西暦で正確に記載します。

✅検査実施時の年齢 (Age at Testing):検査を行った時点での正確な年齢(〇歳〇ヶ月)を記載します。

 ※WISC-V(ウィスク5)検査の採点や解釈において年齢は非常に重要です。

✅性別 (Gender)

✅学年 (Grade)

✅保護者氏名 (Parent/Guardian)

✅検査実施日 (Date of Administration):検査を行った日付を記載します。

 ※複数日にまたがった場合は、最初と最後の日付を記載します。

✅報告書作成日 (Date of Report)

✅検査者名・所属・資格 (Examiner's Name, Affiliation, Credentials)

 

 

2. 検査依頼理由 (Reason for Referral)

 

なぜこの検査が実施されることになったのか、その背景や目的を明確に記述します。依頼元(保護者、学校、医療機関など)からの情報を基に、具体的な困り事や知りたいことを整理して記載します。

 

✅誰からの依頼か (保護者より, 学校の先生より, 主治医より)

✅どのような困り事があるのか (e.g., 学習の遅れが見られるため, 授業中に落ち着きがないため, 集団行動が苦手なため, 進路選択の参考にしたい, 発達特性の有無を知りたい)

具体的にどのような点を明らかにしたいのか (e.g., 認知能力の全体的な水準, 認知特性としての強み・弱み, 学習面での困難さの原因, 効果的な学習方法や支援方法の検討)

✅依頼時の言葉を引用符付きで記載することも有効です。

 

例:「学校の先生より、漢字の読み書きに著しい困難が見られるため、その認知的な背景を把握し、今後の学習支援に役立てたいとの依頼があった。」

 

 

3. 背景情報 (Background Information)

 

お子さんの発達、教育、家庭環境、医療などの関連情報をまとめて記述します。これは、検査結果を解釈する上で非常に重要な文脈となります。事前に保護者や学校などから得られた情報を簡潔かつ網羅的に記載します。

 

✅発達歴 (Developmental History): 妊娠・出産時の状況、乳幼児期の様子、言葉や運動などの発達マイルストーン(首すわり、お座り、歩行、発語など)、大きな病気や怪我の有無など。

✅学業歴 (Educational History): これまでの就学状況(通常の学級、特別支援学級など)、得意・不得意な教科、通知表の所見、授業態度、宿題への取り組み、友人関係、学校での困り事など。過去に受けた検査があればその概要も記載します。

✅家庭環境 (Family Background): 家族構成、家庭での様子(学習、遊び、お手伝いなど)、保護者の養育態度、家庭での困り事など。

✅社会性・情緒面 (Social/Emotional Functioning): 友人との関わり、集団での行動、感情のコントロール、ストレスへの対処、興味・関心など。

✅医療歴・健康状態 (Medical History/Health Status): 現在罹患している病気や障害(診断名)、服薬の有無、アレルギー、視力・聴力などの感覚器の問題、睡眠状況、健康上の懸念事項など。

✅その他 (Other): これまでの心理・教育相談の経緯など、特筆すべき事項。

 

これらの情報は、検査結果が一時的な体調不良によるものなのか、長期的な傾向を反映しているのかなどを判断するのに役立ちます。

 

 

4. 検査時の行動観察 (Behavioral Observations)

 

検査中のお子さんの様子を具体的に記述します。これは、得点だけでは分からない、お子さんの認知的なスタイルや、検査結果の妥当性を判断する上で非常に重要な情報です。客観的な事実を、時間経過や課題内容に沿って描写します。

 

✅入室時・検査開始時: 検査室への入室時の様子、最初の挨拶への反応、検査に対する態度(積極的か、緊張しているか、嫌がっているかなど)。

✅ラポール形成 (Rapport Building): 検査者との関係構築の様子、打ち解け具合。

✅課題への取り組み:

✅集中力・持続力: どのくらい集中できていたか、気が散りやすかったか、休憩が必要だったか。

✅課題への向き合い方: 慎重か、衝動的か、試行錯誤するか、すぐに諦めるか、完璧主義か。

✅反応速度: 回答に時間がかかるか、素早く反応するか。

✅発言: 課題に関連することを話すか、関係ないことを話すか、独り言があるか。

✅質問への反応: 質問の意味を理解できていたか、曖昧な場合は聞き返すか。

✅正誤への反応: 正解したときに喜ぶか、間違えたときに気にするか、悔しがるか。

✅難しい課題への反応: 課題が難しくなったときの様子(固まる、イライラする、助けを求める、諦める)。

✅身体的な様子: 姿勢、落ち着きのなさ(そわそわ、手足の動き)、チック、表情、視線(目を合わせるか)。

✅言語的な様子: 話し方、声量、どもり、非言語的なコミュニケーション(ジェスチャー、表情)の使用。

✅全体的な雰囲気: 緊張、不安、リラックス、意欲的、疲労など。

 

具体的なエピソードを交えて記述すると、より分かりやすくなります。

 

例:「簡単な課題では意欲的に取り組んでいたが、抽象的な思考を要する課題になると、考え込む様子が見られ、応答に時間がかかるようになった。特に図形を操作する課題では、何度もやり直しを試みていたが、うまくいかないと『もう分からない』と呟き、椅子の上で体を揺らすことが増えた。」

 

 

5. 実施した検査 (Tests Administered)

 

実施した検査の正式名称、バージョン、実施日を明確に記載します。

 

✅検査名: WISC-V 日本語版

✅実施日: 〇年〇月〇日 (必要に応じて複数日)

✅実施者: (検査者名)

 

必要に応じて、標準的な手続きからの変更点(例:休憩を頻繁に入れた、一部の課題を実施しなかったなど)があれば、その理由と共に記載します。

 

 

6. 検査結果 (Test Results)

 

検査で得られた各種スコアを提示します。報告書の読み手が結果を一覧できるよう、表形式で提示することが一般的です。

 

✅全検査IQ (Full Scale IQ: FSIQ): 信頼区間と共に記載します。

✅主要指標得点 (Primary Index Scores):

✅言語理解指標 (Verbal Comprehension Index: VCI)

✅視空間指標 (Visual Spatial Index: VSI)

✅流動性推理指標 (Fluid Reasoning Index: FRI)

✅ワーキングメモリ指標 (Working Memory Index: WMI)

✅処理速度指標 (Processing Speed Index: PSI) これらの標準得点とパーセンタイル順位を記載します。

✅下位検査の換算点 (Subtest Scaled Scores): 実施した全ての下位検査の換算点を記載します。

✅補助指標得点 (Ancillary Index Scores): 臨床的に必要に応じて実施した場合、量的推理指標 (QRI)、非言語性能力指標 (NRI)、一般知的能力指標 (GAI)、認知課題熟練度指標 (CPI) などのスコアを記載します。

 

 指標    合成得点  パーセンタイル  信頼区間
 全検査IQ  FSIQ  ●●  ◆◆  XX~XX
 言語理解指標  VCI  ●●   ◆◆  XX~XX
 視空間指標  VSI  ●●  ◆◆  XX~XX
 流動性推理指標  FRI  ●●  ◆◆  XX~XX
 ワーキングメモリ指標  WMI  ●●  ◆◆  XX~XX
 処理速度指標  PSI  ●●  ◆◆  XX~XX

 

7. 結果の解釈 (Interpretation of Results)

 

ここが報告書の核心部分であり、最も専門性が問われる部分です。単なるスコアの羅列ではなく、得られた数値がどのような認知能力を示しており、それがお子さんの日常生活や学習にどのように関連しているかを分析し、記述します。背景情報や行動観察で得られた質的な情報と、得られたスコアという量的な情報を統合して記述します。

 

 

全検査IQ (FSIQ) の解釈:

全検査IQ (FSIQ) の値が全体的な認知能力をどの程度反映しているか(指標間のばらつきが大きい場合は、FSIQが必ずしも全体的な能力を適切に表していない可能性があることを示唆)。

スコアの数値に基づいた認知能力の分類(平均、平均の上、平均の下など)。

信頼区間の意味(真のIQがこの範囲にある確率)。

 

 

主要指標得点の解釈:

各主要指標得点の定義と、そのスコアがお子さんのそれぞれの認知領域の能力をどのように示しているかを記述します。

各指標のスコアが高いか低いかだけでなく、同じ年齢の子どもたちの平均と比較してどの程度の水準にあるかを分かりやすく記述します(例:「平均的な水準にある」「平均よりも有意に低い」「平均よりも有意に高い」)。

各指標の能力が、具体的な課題(学習や日常生活の場面)でどのように現れるかを推測し、記述します。

 

✅VCI:言葉の意味理解、言葉での思考、一般的な知識など。

✅VSI:目で見て位置関係を捉える力、図形を操作する力など。

✅FRI:初めて見る問題の解決、法則性を見つける力、抽象的な思考など。

✅WMI:耳で聞いた情報や目で見た情報を一時的に覚えて処理する力など。

PSI:目で見た情報を素早く正確に処理する力、簡単な作業を効率的に行う力など。

 

 

指標間のばらつきの分析:

主要指標得点間に統計的に有意な差があるかを確認し、その差が大きい場合は、お子さんの認知能力に偏りがあることを示唆していると解釈します。

特に、強みとして表れている指標(他の指標より有意に高い、または平均より有意に高い)と、弱み/困難さとして表れている指標(他の指標より有意に低い、または平均より有意に低い)を明確にします。

これらのばらつきが、依頼理由として挙げられた困り事(例:学習の遅れ、特定の教科の苦手など)とどのように関連しているかを考察します。 例:「VCIとWMIのスコアが平均よりも有意に低く、これらの指標がFRIやPSIよりも統計的に有意に低いことから、耳で聞いた情報や言葉で提示された情報を理解・保持し、それに基づいて思考・判断することに困難さがある可能性が考えられる。これは、国語の授業で先生の説明を最後まで聞き取り、理解することや、算数の文章問題を解く際に情報を頭の中で整理することの難しさとして現れている可能性がある。」

 

 

下位検査のばらつきの分析:

同じ指標に属する下位検査の間で換算点に大きなばらつきがないかを確認します。ばらつきがある場合は、その指標を構成するより下位の能力にばらつきがあることを示唆します。

例えば、VCI内で「類似」は高いが「語彙」が低い場合、抽象的な概念を理解する力は高いが、具体的な言葉の知識の獲得に課題があるのかもしれない、と解釈します。

 

 

補助指標の解釈 (必要な場合):

例えば、GAI(結晶性能力と流動性能力を反映)とCPI(ワーキングメモリと処理速度を反映)を比較することで、学習の基礎となる能力と、情報処理・実行機能的な能力のバランスを検討できます。

質的な側面(行動観察との統合):

得点だけでは分からない、お子さんの課題への取り組み方、反応速度、ミスタイプ、質問への応答、非言語的なサインなどを解釈に含めます。

例えば、PSIが低くても、非常に慎重に取り組んだ結果時間がかかったのか、あるいは課題の理解に時間がかかったのかなど、行動観察から得られた情報と結びつけて考察します。

検査中の集中力やモチベーション、不安などが得点にどのように影響した可能性があるかを考察します。

 

 

背景情報との統合:

得られた検査結果が、背景情報で把握したお子さんの発達歴、学業歴、家庭での様子などと矛盾しないか、あるいは新たな視点を提供しているかを検討します。

例えば、読み書きの困難さがあるという背景情報と、WISC-Vで処理速度やワーキングメモリが低いという結果が一致する場合、これらの認知的な弱さが読み書きの困難さに関与している可能性が高いと示唆できます。

解釈の項目では、「~の可能性があります」「~と示唆されます」といった、断定を避けた表現を用いることが重要です。WISC-Vはあくまで認知能力の一断面を捉える検査であり、それだけで全てが決まるわけではないからです。他の情報(学校での様子、家庭での様子、他の検査結果など)と合わせて総合的に判断する必要があることを念頭に置きます。

 

 

8. まとめと提言 (Summary and Recommendations)

 

報告書の締めくくりであり、最も実用的な部分です。ここまでに記述した情報を統合し、お子さんの認知特性を簡潔にまとめ、具体的な支援方法や今後の方向性に関する提言を行います。

 

まとめ (Summary):

依頼理由に立ち返り、今回の検査で明らかになった最も重要な点を簡潔にまとめます。

お子さんの全体的な認知能力の水準と、突出した強み、および顕著な弱み/困難さとして認められた認知特性を明確に記述します(例:「全般的な認知能力は平均的な水準でしたが、言語理解と視空間認知に強みが見られる一方、ワーキングメモリと処理速度に有意な困難さが認められました。」)。

これらの認知特性が、お子さんの日常生活や学習にどのように影響していると考えられるかを改めて示唆します。

 

検査時の行動観察で特筆すべき点(例:集中力、課題への取り組み方など)も簡潔に含めます。

今回の検査結果が、依頼理由として挙げられた困り事(例:学習の遅れ、特定の行動傾向など)とどのように関連しているかを総括します。

 

 

提言 (Recommendations):

ここまでに明らかになったお子さんの認知特性(特に強みと弱み)に基づき、具体的かつ実践的な支援方法や配慮事項を提案します。

 

提言は、読み手が実行できるよう、具体的で実現可能な内容であることが望ましいです。

対象者(保護者向け、学校向け、医療機関向けなど)に応じて、内容や表現を調整します。

 

提言の例:

学習面:

強みを活かす: 例:「視空間能力が高いため、図や絵、グラフなど視覚的な情報を用いた説明が理解しやすいと考えられます。新しい概念を学ぶ際に積極的に視覚教材を活用することを推奨します。」

 

弱みを補う/配慮する: 例:「ワーキングメモリに困難があるため、一度に多くの情報を提示せず、指示は短く具体的に区切って伝えることが効果的です。重要な情報はメモを取る習慣をつけるよう促したり、視覚的に提示したりする工夫が必要です。」「処理速度が遅いため、時間制限のある課題(計算ドリル、書き写しなど)では、時間内に終わらなかったとしても内容の正確性を評価したり、必要に応じて時間を延長したりといった配慮が望ましいです。」「書字に困難が見られる場合は、タブレットやPCなどのICT機器を活用することも有効と考えられます。」

 

学習方法: 例:「声に出して読む、図に書いて整理する、繰り返し練習するなど、ワーキングメモリや処理速度の困難さを補うための具体的な学習スキルを指導する。」

 

行動面・情緒面: 例:「課題が難しくて諦めそうになった時に、どこまで理解できているかを確認し、次のステップを具体的に示すなど、成功体験を積み重ねられるような関わりが有効です。」「視覚的なスケジュールや手順リストを用いて、見通しを持てるようにすることが、行動の安定に繋がる可能性があります。」

 

家庭での対応: 例:「お子さんの強みとなっている部分を認め、積極的に褒めることで自己肯定感を育む。」「家庭学習では、一度に多くのことをさせず、休憩を挟みながら短時間集中で行えるように工夫する。」

 

さらなる評価: 例:「今回のWISC-V(ウィスク5)検査の結果に加え、特定の学習面の困難さが顕著な場合は、正確な診断やさらなる支援策の検討のために、読み書き検査などの学業達成度検査や、注意・実行機能に関する詳細な検査を検討することも有効です。」

 

専門機関との連携: 例:「必要に応じて、学校の先生、スクールカウンセラー、医療機関、地域の相談機関など、関係機関との連携を継続していくことが重要です。」

 

提言は、検査結果だけでなく、背景情報や行動観察、そして依頼理由と照らし合わせながら、お子さんにとって最も必要と思われるものを選んで記述します。単なる一般的な助言ではなく、そのお子さん固有の認知特性に基づいた、個別的な内容であることが重要です。

 



ステップ3:報告書全体を見直す

 

全ての項目を記述したら、報告書全体を見直します。

 

✅一貫性: 依頼理由、背景情報、結果の解釈、まとめ、提言が論理的に繋がり、一貫性があるか確認します。

分かりやすさ: 専門用語を使いすぎていないか、読み手が理解しやすい表現になっているか確認します。特に、心理学や統計学に詳しくない保護者や学校関係者が読むことを想定し、平易な言葉で説明することを心がけます。

✅客観性: 個人的な意見や推測ではなく、検査結果や観察された事実に即した記述になっているか確認します。

✅正確性: 氏名、生年月日、日付、スコアなどの情報に誤りがないか確認します。

✅網羅性: 依頼理由に対する回答が含まれているか、お子さんの強みと弱みの両方に言及されているか確認します。

✅守秘義務: 個人情報やプライバシーに配慮した記述になっているか確認します。

✅報告書作成におけるその他の注意点

 

✅ポジティブな側面にも言及する: 困難さに焦点を当てがちですが、お子さんの認知的な強みや、検査中に見られた良い側面(例:粘り強さ、ユーモアのセンスなど)にも必ず言及し、お子さんの全体像をバランス良く描写することが大切です。

✅断定的な表現を避ける: WISC-V(ウィスク5)検査は知能を測定する検査ですが、その結果だけで診断が下されるわけではありません。特に発達障害などとの関連を示唆する場合は、「~の特性が見られる」「~の可能性がある」といった慎重な表現を用います。診断は医師が行うものです。

✅読み手を意識する: 報告書を誰が読むのかを常に意識し、その読み手が必要とする情報、理解できる言葉遣いで記述することが重要です。

✅簡潔にまとめる: 必要事項は網羅しつつも、冗長にならないように簡潔にまとめます。

 


 

WISC-V(ウィスク5)検査の所見(報告書)作成は、単なる事務作業ではなく、検査を通して見えてきたお子さんの認知的な世界を言語化し、周囲の大人がその子を理解し、より良くサポートするための道筋を示す創造的な作業です。丁寧な観察と正確な分析、そして分かりやすい表現を心がけることで、検査結果がお子さんの健やかな成長に繋がる有効な情報となるでしょう。

 

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