発達障害ラボ



㉕社会人になってから診断された「大人の発達障害」とは何か?そして、どう生きるべきか?

社会人になってから診断された「大人の発達障害」とは何か?そして、どう生きるべきか?

 

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社会人になってから診断された「大人の発達障害」とは何か?そして、どう生きるべきか?


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第0章 サンプル動画


第1章 はじめに:社会人になってからの「生きづらさ」と大人の発達障害


第2章 成人期における各発達障害の具体的な特性と「生きづらさ」の例


第3章 なぜ、幼少期に診断されなかったのか:見過ごされてきた背景


第4章 大人の発達障害と共に生きる:具体的な対処法と支援の活用


第5章 まとめ:自分らしい人生を築くために


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大人の発達障害とは:理解から支援、そしてよりよく生きるために

1. 発達障害とは何か

 

発達障害は、生まれつきの脳の機能の偏りによって生じる神経発達症群であり、幼少期から特性が存在します。

 

発達障害の特性は「成長とともに変化する」ものであり、大人になってから「突然発症」するものではありません。

 

しかし、子どもの頃には気づかれず、大人になってから初めて診断されるケースが増えています。

 

これは社会生活や仕事、人間関係の中で「うまくいかない原因」が顕在化し、自覚や周囲の指摘によって医療機関を受診することで明らかになるためです。

 


2. 主な種類

① 自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)

 

特徴:

✅対人関係の苦手さ(空気を読むのが難しい、非言語的なサインに気づかない)

✅こだわりの強さ、感覚の過敏または鈍麻

✅予定変更に強い不安を抱くことがある

✅一人の時間を好むが、孤独に悩む人もいる

 

ASDは知的障害を伴う場合とそうでない場合があり、知的水準が高い場合は一見「普通」に見えるため、社会の中で「変わっている人」と誤解されることが多くあります。 

 

② 注意欠如・多動症(ADHD:Attention Deficit/Hyperactivity Disorder)

 

特徴:

✅不注意(忘れ物が多い、集中力が続かない)

✅多動(じっとしていられない、落ち着きがない)

✅衝動性(思ったことをすぐ口にする、計画性に欠ける)

 

大人になると多動性は落ち着くこともありますが、不注意や衝動性の特性が職場や家庭で課題となることがよくあります。

 

③ 学習障害(LD:Learning Disabilities)

 

特徴:

✅読み書き、計算など特定の学習領域に困難がある

✅知的には問題ないが、「仕事が遅い」「読み間違いが多い」などで苦労する

✅書類作成やプレゼン、事務作業などで困難が現れる

 

大人の学習障害は、就労してからの書類仕事や事務作業の中で初めて問題として浮き彫りになることがあります。

 


3. 発達障害の原因

 

発達障害の主な原因は先天的な脳機能の偏りとされています。

 

遺伝的要因が強く、親族内に似た傾向を持つ人がいることも多いです。

 

ただし、育て方や環境が直接の原因ではありません。

 

✅脳の神経ネットワークの発達の仕方に違いがある

✅ドパミンなど神経伝達物質の働きの違い

✅遺伝的な素因と環境要因の相互作用

 

発達障害は「病気」ではなく、「生まれ持った特性」です。

 

そのため、「治す」のではなく、「理解し、共に生きていく」ことが大切です。 

 


4. 診断までの流れ

 

主観的な気づきや周囲からの指摘

精神科・心療内科・発達専門外来を受診

問診・心理検査(WAIS-IVやAQテストなど)

診断確定と支援の開始

 

診断の目的は、「ラベルを貼る」ことではなく、適切な支援や配慮を受けられるようにするためです。

 


5. 大人の発達障害が抱える困難

① 就労における課題

 

✅報連相(報告・連絡・相談)がうまくできない

✅時間管理やスケジュール調整が苦手

✅職場の人間関係に疲弊する

✅空気を読まない発言によるトラブル

 

→ 結果として、転職を繰り返す・職場に定着できないケースも多く見られます。 

 

② 家庭生活・パートナー関係での摩擦

 

✅家事がこなせない

✅子育てにストレスを感じる

✅パートナーとのコミュニケーションに齟齬が生じる

✅感情の調整が難しく、誤解されやすい

 

→ 支援のないままに関係が悪化し、離婚や孤立を招くことも。

 

③ 二次障害のリスク

 

✅うまくいかない体験の積み重ね

✅自己肯定感の低下

✅うつ病、不安障害、適応障害、パニック障害、依存症などを併発

 

→ 「発達障害よりも二次障害のほうが苦しい」と感じる方が少なくありません。

 


6. 支援と治療

① 医学的支援

 

✅ADHDには薬物療法(コンサータ、ストラテラなど)が有効な場合がある

✅ASDやLDには特効薬はありませんが、環境調整とスキルトレーニングが重要

 

② 心理的・社会的支援

 

✅認知行動療法(CBT)

✅SST(ソーシャルスキルトレーニング)

✅就労移行支援や発達障害者就労支援センターの利用

✅グループ療法やピアサポート

 

③ 環境調整

 

✅静かな職場環境を選ぶ

✅スケジュールを可視化する

✅業務内容の明確化(曖昧な指示を避ける)

✅得意なことに特化した仕事の選択

 


7. 大人の発達障害との付き合い方

 

発達障害は「個性」であり、「社会でうまくやれない自分」を責めるのではなく、「自分に合った環境・方法で生きる」ことが鍵です。

 

① 自己理解とセルフモニタリング

 

✅自分の「得意」「不得意」を知る

✅ストレスのサインを察知する力を養う

✅感情のコントロール法(深呼吸、マインドフルネスなど) 

 

② 支援を受けることをためらわない

 

✅障害者手帳(精神3級~2級)を活用する

✅福祉制度や就労支援の利用(ハローワーク、障害者枠)

✅「助けを求める」ことは、弱さではなく賢さだと理解する

 

③ 周囲との関係性を育む

 

✅発達障害のことをオープンに伝える(自己開示)

✅正直なコミュニケーションと工夫

✅理解者を持つことの大切さ(家族、友人、支援者)

 


8. 今後の生き方:自分らしさを活かす

 

 

発達障害を「診断」されたとき、多くの方が「自分はダメな人間なのでは」と感じてしまいます。

 

しかしそれは「見方の問題」であり、特性を才能や強みとして活かせる場面も多いのです。

 

可能性を活かす職種例:

 

ASDの方 → プログラマー、研究職、デザイナーなど集中力やこだわりが強みになる職種

 

ADHDの方 → 営業、クリエイター、企画職などアイディアや行動力が活きる職種

 

 

一番大切なのは、他人の物差しで生きるのではなく、自分の物差しで生きること。

 

失敗しながらでも、自分にとって心地よい働き方・人間関係・生活スタイルを模索していくことが、自尊心の回復と安定した生活につながります。

 


9. おわりに

 

発達障害は「病気」ではなく、脳の多様性のひとつです。

 

誰もが同じやり方で生きられるわけではありません。

 

支援や理解があれば、発達障害のある方も社会の中で自分らしく、安心して暮らしていくことができます。

 

 

精神科の役割は、診断を下すことだけではなく、その人の生き方に寄り添い、安心できる支援や環境を整えるお手伝いをすることです。

 

発達障害があっても、「あなただからこそできること」は必ずあります。