ウチの子、
勉強はしているようだけど
漢字や英単語、
全く覚えてないな…
と感じる親御さん、
多いのではないでしょうか。
または、この前
たしかに覚えたはずなのに
なぜ、たった1週間で
全て忘れてしまうの?
と疑問を持つ親御さんも
多いはずです。
さて、記憶とは
どういった仕組みで作動する
のでしょうか。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査では
記憶はどう表記されているのでしょうか。
詳しくご説明いたします。
《お持ちのWISC-Ⅳ(ウィスク4)の結果の詳細を説明します!》
【WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査における記憶とは…】
実は、記憶の考え方はいくつかあり、
まだ正式な見解というものが
確定はしていません。
なぜなら、脳の仕組みが
完全に分かっているわけではないからです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
CHC理論に基づいて
クラスター分析すると
短期記憶は「数唱」と「語音整列」
長期記憶は「単語」と「知識」
になります。
「数唱」と「語音整列」
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査における
WMI(ワーキングメモリ指標)の
基本検査の2つですね。
一方、長期記憶の「単語」は基本検査ですが
「知識」は補助検査なので
多分、とらないことも多い
にではないでしょうか。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は
一度とったら次の検査まで
原則1年はあけないといけません。
次の検査は1年後、
と考えると
のっぴきならない理由がない限り
子どもの情報は
たくさんあった方が
良いと思います。
そのためWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
する側の心理士さん等は
子どもの主訴に基づいた
補助検査を検討した方が
良いかもしれませんね。
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【短期記憶と長期記憶のバランス】
短期記憶が高い
長期記憶も高い
子どもは全く問題ないでしょう。
短期記憶が高い
長期記憶が低い
子どもはどうすれば良いのでしょうか。
こういった子どもは
短期として入れた情報が
どこかで抜けてしまい
長期化していない
ということになります。
そのため、まずは
どのタイミングで
記憶から抜け落ちるのかを
確認する必要があります。
短期記憶が低い
長期記憶が高い
子どもは
最初、覚えるのに時間はかかるのですが
一度覚えたらなかなか忘れない
ということになります。
最後に
短期記憶が低い
長期記憶も低い
子どもは記憶全般が苦手になります。
短期記憶も長期記憶も低い子どもは
勉強だけでなく
日常的な行動習慣なども
なかなか定着しないでしょう。
【出張でWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施したい方は】
【WMI(ワーキングメモリ)、短期記憶ののばし方】
先程から出てきている
短期記憶は
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査でいうと
WMI(ワーキングメモリ指標)になります。
WMI(ワーキングメモリ指標)を
伸ばすのに
最も効果的な方法は
Nバック記憶トレーニング
です。
Nは変数のNです。
これは、片方が簡単な計算問題を
口頭で出していきます。
そして、回答者(子ども)は
その簡単な計算問題を回答しつつ
答えを記憶していく
というものです。
例えば、質問者を先生、
回答者を子どもとした場合
先生「今から簡単な計算問題を出します。
その答えを言いつつも覚えていって下さい。」
先生「では、初めます。
1+4=」
子ども「5」
先生「2+6=」
子ども「8」
先生「4+3=」
子ども「7」
先生「3問前の答えはいくつですか?」
子ども「5」
という感じです。
これは、変数のN=3の場合です。
問題の出し方によっては
N=4だったり、N=6だったりするわけです。
当然ですが、
変数Nの値が大きくなると
覚える答えの量も増え
問題の難易度は上がります。
その他のトレーニングもありますが
長くなっちゃうので
他の記事で書きますね。
★☆
発達障害ラボ
車 重徳
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