WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査は、
その子に発達障害があるのかどうかを調べるための検査ではありません。
では、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査で何を調べるのか。
それは、その子どもの
・得意なこと
・苦手なこと
を調べるのです。
そして、その得意なことというのは
学校のお勉強に役立てる
ことが可能なのです。
今回は、その役立て方をご説明しましょう。

学校のお勉強がなかなか定着しない子どもがいたとします。
その子は、覚えても
すぐに忘れてしまう
のです。
記憶というものは
・短期記憶
・長期記憶
に分かれます。
脳の仕組みが全て解明されているわけではないので、記憶についての考え方は実は色々とあります。
しかし、今回は便宜的に
・短期記憶は海馬で取捨されるまで
・長期記憶は数ヶ月先まで
とします。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査においての記憶は
・聴覚からの短期記憶 WMI(ワーキングメモリ指標)
・視覚からの短期記憶 PSI(処理速度指標)
となります。
そして、長期記憶というのは、VCI(言語理解指標)の下位検査
・類似
・知識
となります。
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短期記憶、長期記憶のバランスをみていくのですが、
具体的にいうと
明日の単語テストでは満点とれるけど
覚えたことは3ヶ月後に全部忘れちゃう
という子もいれば
その逆に
明日の単語テストではなかなか覚えられないけど
一度、覚えたことはそうそう忘れない
という子もいます。
前出の青色の文字の子でいえば
短期記憶は強い
長期記憶は弱い
また、その逆のみどり色の文字の子でいえば
短期記憶は弱い
長期記憶は強い
ということになるのです。
短期記憶が弱い場合は、情報のインプットの仕方を工夫する必要があります。
簡単にいうと
・視覚からの情報のインプット
・聴覚からの情報のインプット
のどちらが効率的に情報をインプットできるのかということです。
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先ほどにも挙げたように
・聴覚からの短期記憶 WMI(ワーキングメモリ指標)
・視覚からの短期記憶 PSI(処理速度指標)
となります。
さらには、視覚情報を
・言語情報
・イメージ情報
のどちらが記憶として保持しやすいのか、ということも考えていく必要があります。
この場合、
・言語情報がVCI(言語理解指標)が強い
・イメージ方法はPRI(知覚推理指標)が強い
ということになります。
学校の授業において、覚えることはたくさんあります。
少しでも効率的に情報をインプットして、多くの情報を保持したいですよね。
さて、記憶の仕方以外にもWISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の活用の仕方はまだまだあります。
しかし、ブログが長くなり過ぎてしまうので、その他の見方は別のブログで書きますね。
では。。。
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳