
皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「ゲームとYouTubeやオンライン授業、タブレットの視聴などには違いがあるのだろうか?
タブレット使用などにも制限を設けたほうがいいのだろうか?違いがわからずに不安になってきました。」
というものです。
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基本的には分けて考えるべきですが、大事なのは、エンドユーザーとしてただ作業をしているだけなのかどうか、考えることが入っているのかどうかです。
例えば、誰かが何かで撃ってきたものを受動的によけるのは、全く思考の発展がありません。
それは、ツールが何であろうと受動刺激だけです。
あまり頭を使いません。
仕事が疲れたため頭が疲れることはしたくないと思い、ぼーっと何かを眺めたりするのは、
頭を使ってないということです。
タブレットで問題を解いていくなど思考を発展させるとかであればいいのです。
タブレットでやろうが紙でやろうが、頭を使っているかどうか、考えているかどうか。
しっかり考えているのであれば、タブレットでも構いません。
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タブレットの場合、どの問題を間違えたかや、何を何回間違えたかなど、反復しないと意味がないです。10回行って10回正解する問題を反復しても意味がない。
例えば、覚えてない英単語を繰り返しタブレットを見て勉強するのはありです。
ただ、タブレットの場合、ついついYouTubeを観たくなったり、ゲームをしたくなったりするのではないでしょうか。
コントロール出来ていれば全然問題ない(効率もよい)です。
そして、オンラインの授業では、聞いて分かった気になっても、問題を解こうと思ったときに出来ないことがあります。
そのため、しっかり自分で解く時間を設けるかどうか。
ただ聴いているだけでは定着しません。
勉強が苦手な子ほどオンラインの授業では伸びないです。
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成績下位層は、集中してない上、何がわからないかもわからない。
そのため、偏差値大体55以上はオンライン授業でも伸びるが、
55未満だとオフラインで先生が対面で教えないとわからない。
意識の差もあり、テレビやYouTubeで受動的に見るだけになってしまいます。
私が行っているオンライン研修は、オフライン研修時に使う穴埋め資料を配布しています。
飽きたり、眠くなり頭に何も残らなかったりしないよう、書き込み式にして少しでも定着できるようにしています。
オンラインでノートをとっている人は中々いないが、手を動かすことが大事です。
能力があるはずなのに勉強が定着していないアンダーアチーバーの子も、オフラインで何がつまずきの原因なのかを突き詰めたうえで勉強を進めないと上手くいきません。
コロナのまん延防止も解除になる見通しが立っていると思う為、オンラインは減っていくだろうと思いつつ、反復の勉強で何をどれだけ間違えたや正解率などを分析しながら、効率よく進めるならタブレットを使わざるを得ないが、YouTubeやゲームなどはコントロールしていく必要があると私は考えます。
いかがでしょうか。
発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳