
皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子はご飯を食べているときにテレビに集中してきちんと食べません。どうしたら良いでしょうか?」
というものです。
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ご飯を食べるというのは同時処理です。
もしくは、ご飯に重きを置いていないのかもしれません。
WISC4でいうとPSI(処理速度指標)が低いと同時処理はできません。
できるようなトレーニングをするのも一つではありますが、食事の時間であれば、
なぜテレビがついているのでしょうか?
ビデオや『TVer』などの見逃し動画配信サービスもありますから、後で見ることもできます。
同時処理ができないのであれば、継時処理にしましょう。
テレビに集中してしまうのであれば、テレビを消すのも一つです。
昔は、僕もよく怒られてました。父親がいた頃の話ですが、父親が見たいからなのかテレビが点いていて、テレビに集中してしまい、食事の手が止まってしまって怒られるということがありました。
親が激怒してテレビを消すということがありました。
声かけをするときには「ボーっとしてないで早く食べなさい!」「テレビ見ない!」というのではなく、「テレビは食べ終わったら見ましょう。」とか「これ美味しいよ。」と声をかけてみてください。
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しかし、そもそもテレビが点いているのは悪くないでしょうか?
食事というのは本来であれば、テレビ以上に楽しみの場であるはずです。
食事が美味しい、家族内での会話が楽しいはずです。
子どもとの会話が楽しければ、親もテレビはつけないのではないでしょうか?
「コロナの黙食」が必要な時期もありましたが、食事というのは会話も含めて楽しむ場であるはずです。もともとはそのような前提だった気がします。
食事は楽しむ場、家族の団欒の場が無言で寂しいからテレビをつけるのであれば、そもそも家庭内がギスギスしていて、家庭内に問題があるのではありませんか。
その雰囲気に問題はないでしょうか。
正直、車の家はそうでした。
父親は強権で気に入らないとすぐ殴る人でした。
ですので僕は小学生の頃から早く家を出たいと思っていました。そういうところで育ちました。妹がいましたが、妹も殴られていました。「女の子も殴られるんだ…。」と子どもながらに思っていたことがありました。
そのような家庭でしたので、何かあるとすぐ怒られる、怒鳴られる、テレビに集中して手が止まってしまったら、テレビを壊す(まじか!)という家庭でした。
ギスギスしていたように思います。
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静かな家庭環境が気になるのであれば、テレビではなく、歌詞があると歌ってしまうので、クラシック音楽をかけるとか、ラジオをかけるようにしてはいかがでしょうか。
同時処理が苦手で食事に集中できないのであれば、テレビはついていてはいけません。
同時処理はトレーニングできます。
WMIとPRIの伸ばし方研修を合わせて聴いていただけると、PSIの伸ばし方もわかると思います。
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いかがでしょうか。
発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳