
皆さん、こんにちは。
発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「子どもが何をしたいのか分かりません。どうしたらよいのでしょうか?」
というものです。
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自分自身何も分からないのか、言いたくないのかどっちかです。
何も分からないというのはどういうことかというと、例えば子ども(小学生)の頃に大人になって働いている姿を想像するのは難しくないですか?ということです。
例えば将来なりたい憧れの職業はあったと思います。
僕は子どもの頃は宇宙飛行士になりたいとずっと思っていました。
だけど僕は英語が出来なくて諦めました。
元々、大学2校出ているのですが1校目の大学は理数系で相対性理論とか宇宙物理学とか、量子力学とかそんなことばかりやっていたので英語が全然できなっかったんです。
数学、理科はめっちゃ強かったのですが駄目でした。
数学はかなりいけると思いますけど英語は駄目です。
そもそも大人になって働くなんてことはイメージできないと思うんですよ。
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皆さんも例えば、「80歳になった時をイメージして下さい」とか「70の時をイメージして下さい」とかそんなことを言われても何となく情報があれば分かるのですが情報がないと想像しにくいと思います。
情報があるから想像できるというのがあるはずなんです。
だから子どもが何をしたいのかとかどうしたいのかって、情報がない場合があります。
とはいっても、明日のこととか10分後のこととか言ったとしてもそれは情報ある・ないは関係ないんです。
例えばこの前大きな地震が東北地方でありました。
僕は関東に住んでいますけれど、千葉でも結構揺れました。
じゃあ「停電になってどうしますか?」「どうしたいですか?」と急に言われても情報があればその行動は分かるのですが情報がなければ「何したい?」って言われも逆に「何すればいいんですか?」みたいなことです。
例えばウクライナとロシアの戦争があります。
何かしてあげたい。何していいか分からない。「何したらいいんですか?」ってなるじゃないですか。「何して欲しいの?」みたいな。
情報がないとそうなるんです。
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だから情報を与えるというのがまず大事になります。
自分で考える力というのはWISCでいうとPRI知覚推理指標になります。
そこが流動性推理もはかることができるんです。
だから知覚推理指標(PRI)っていうのは自分がどう考えて何をしていけばいいのかっていうのを、客観的に考えていく力です。
ということは、やっぱり知能をあげることによって行動の最適解を導き出すことができます。
でもそれも低ければどうしたらいいのか分かりません。
だから子どもの好きなようにさせるというのが1つではあるのですが、そもそも選択肢も何もない中でどうしたらいいか分からないというのはありうる話です。
誰でもありうる。大人でもありうるんです。
だからどうすればいいのか。
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そしてもう一つは、言いたくない。言うと反対される、否定されるケースがあります。
例えば「晩御飯何食べる?」と聞かれて「カップラーメン」と答えたとする。
「カップラーメンなんて栄養ないからやめなさい!」と怒られた。
「じゃあ何食べたい」って聞かれて「あんぱん」って答えると「あんぱんなんて晩御飯じゃないでしょ」と怒られる場合は言いたくなくなりますよねって話です。
なんで怒るの?って僕は思います。
あんぱん食べたいならあんぱんあげればいいじゃん、って僕は思います。
その上であんぱんは失敗したな、と思うなら変わっていくしそもそも何て答えるか分かるでしょ?って。
そう答える可能性があること分かるんじゃないの?「あんぱん」って答える可能性って分かるんじゃないの?だったらこれとこれを選んでね、って二択にしようよと僕は思います。
その上で二択三択にしてその上で聞く方がいいと僕は思います。そもそも選択肢とか何もなければ答えられない子は沢山いるのでそこも見越した形で質問していった方がいいのではないのかなと思います。
いかがでしょうか。
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発達心理サポートセンター
心理士/カウンセラー 車重徳