151【WISC4】#11 地図が読めない

皆さん、こんにちは。

 

発達心理サポートセンターの心理士/カウンセラーの車重徳です。

 

さて、こんな質問を頂きました。

「うちの子は地図が全く読めません。どうしたらよいでしょうか?」

 

という質問です。

 

 

 

 

地図が読めない子って結構いますよね。

まず、地図を読むのに何が必要なんでしょうか。

地図って、どんな地図かは分からないですが、さすがにGooglemapのような地図で動けばどこにいるのかが分かるものだとわかるのかなとは思いますが、一般的に言う地図って例えば、チラシの端っことかについている簡略化した地図とか、最近見る人あまりいませんが、道路とかがたくさん書いてある、昔はカーナビが全盛期になる前はみんな地図をもとに運転していたかと思います。

 

ああいった紙の地図や2次元の地図などを今回は指しているのかなと思います。

 

地図を読むために必要な能力って何かというと、まずは空間認識です。

WISC4でいうとPRI(知覚推理指標)に入っている積み木模様の検査が当たります。

その積み木模様の検査が空間認識なのです。

 

空間認識がないと、地図が見えないっていうのがまず1つあります。

見えないというより、読めないです。

 

 

 

 

もう1つはメタ認知が若干必要で、メタ認知が何なのかというと今自分がどこにいるのか、どの向きに向いているのかです。

 

実は私もよくあるのですが、地下鉄に乗って、地下から地上に上がりました。地下だとなかなか電波入りずらく、どこにいるのかって中々Googlemapを使用してもわからず地上にとりあえず出ます。ただ、地上に上がっても自分の位置は点で示されるので、どっちに向かっているのかわからないことってありますよね?

 

少し歩いて、点がどっちの向きに歩いたのかを確認して、やばい‼逆だったなんてこともあります。そこで修正するなんてこともあるかと思います。

 

要は空間認識で、実際に見ている3次元の景色と、それを二次元に変換できるかどうかっていう、地図で見た2次元のものを頭の中で3次元に起こして、実際の景色と照らし合わせることが必要です。そしてその際に客観的に自分を見てどの向きに自分が向かっているか、自分の顔、進行方向はどちらを向いているのかっていうのを客観的に見なければいけないです。

 

これも全部PRI(知覚推理指標)というところで見ることができます。

 

なのでPRIあるかどうかご確認いただくのも1つかなと思います。

WISC検査とっている方は、その項目を見ていただけたらと思います。

 

 

 

 

WISC3の方は何なのかっていうと、WISC3にも積み木模様ってありますし、エリクソン迷路っていう迷路があると思います。そういったのを確認してみるのも1つです。

 

ちなみにこういった能力どうやって鍛えていけばいいのかというと、一番手っ取り早いのは迷路です。先ほど、WISC3にはエリクソン迷路っていう有名な迷路が検査の中に入っていたのですが、色んな理由でなくなったんですけど迷路って実は、認知発達を育てるのにすごくいいんです。なので、迷路はどんどんやらせていってください。

2次元の迷路だけではなく3次元の迷路みたいなやつ、それもすごくいいと思います。

 

または、ピタゴラスイッチみたいなやつ。要は上からボールを転がしてトンネル通って、最後ゴールにたどり着くみたいなのもとってもいいです。あとは手で動かしながら、小さな玉とかパチンコ玉みたいなのを、落とし穴がたくさんあってスタートからゴールに、バンを動かしながら玉を右や左に傾けながら、穴に落ちないようにゴールにたどり着くみたいなゲームあるのご存じですか。

 

あれは微細動作といって、細かい感覚統合的なところでいうと、細かい作業というか筋肉の動かし方をどこまでできるのかですが、あれも認知処理で言うと空間認識です。

 

なので、そういったことをトレーニングとして取り入れていくのはすごく効果は高いかなと思います。

 

 

いかがでしょうか。

 

 

 

 

発達心理サポートセンター 

心理士/カウンセラー 車重徳

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