皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「ゲームって問題なのでしょうか。うちの子は夏休み中ずっとゲーム三昧です。
このまま学校に行かせて大丈夫なのでしょうか。」
というものです。
★
ゲーム三昧とのことでしたが、どのくらいかはご質問だけでは具体的にはわかりませんが、結論から言います。
一日2~3時間のゲームを週2~3日続けていたら人間を人間と足らしめる脳の最高部位である額の裏側の前頭前野があるのですが、脳細胞の一部が機能しなくなります。
前頭前野は理性的な行動をしましょうというところです。
一日5~6時間のゲームを週5~6日続けていたら脳の前頭前野の脳細胞はなんと完全に機能しなくなります。場合によっては死滅します。
つまり、ゲーム依存症になりきってしまうと、脳細胞が機能しなくなって理性的に行動できなくなったり、本能の赴くままになってしまいます。
よくある例で言えば、ゲーム禁止されたら怒り狂って暴れるみたいなことが起きます。
中学生で学校に行かなくなりました。
最初は息抜きで暇つぶしにゲームさせてもいいかなと思う親御さん結構いると思います。
そのままゲームにずっと没頭し続けさせちゃったらそもそもゲーム依存症か、抑うつ傾向になるケースがほぼほぼです。
★
結論で言えば、どれくらいの強度、どれくらいの時間をかけて行っているのかわかりませんが、話を聞くと夏休み中ほぼほぼ宿題をやったしゲームしてもいいかと思う親御さんもいると思います。
やるべきことが宿題しかないからです。
外遊びに行くにしても東京でも、37度などの暑さです。
しかも、昨年とかだと緊急事態宣言なども出ていて外であんまり楽しく遊ぶというのもないし部活動もなかったり、やることがなかったのかなと思います。
本が読めればいいですが、本嫌い、読めません。
そうなると、ゲームしかなくなりまずい状況になったのかなと思います。
小学校1年生でも一日7~8時間ゲームするというご相談を受けたこともあります。
やばくないですか…?
まずいですよね。
そこからもしゲーム漬けになってしまったら、取り返しがつかないことになります。
最終的に僕は断った案件になるのですが、任天堂を訴えるお母さん方の会に心理士としてコンサルというか、意見をしていた時がありました。
任天堂DSで、今から7~8年ほど前にポケモンとかにずっと熱中していた子供が目つきが変わってしまった。
ゲームやっているときとゲーム終わった直後から目つきが変わってしまう。
そうして、攻撃性が増したそうです。
このような相談を受けて、お母さんチームが任天堂を訴えるといった話になっていました。
他の業務もありましたし、任天堂を相手にして僕が結構なストレスがかかるのはまずいなと思い、残念ながら参加というかサポートはできませんでした。
ただ、その子供たちのカウンセリングを僕がしていたので目つきが変わって攻撃性が増したというのは事実だなというのは分かりました。
そこを考えると、怖いなと思います。
★
ただ、大人もやってるじゃんという方います。
例えば、コミュニケーション苦手なパパなのかな?
パパが子供とゲームを通じて親子関係を保っているとか、ゲームを通じて会話が生まれるそんな親御さん、パパさんがいます。
それでコミュニケーションになればいいですが、子供との会話がゲームだけってなんかどうですかという風に僕は思ってしまいます。
ゲーム以外にもあるんじゃないのかなと思ってしまいます。
なにぶん僕がこんなお仕事をしているので精神科医の先生とお仕事することも多いのですが、とある精神科の先生が言っていました。
「車君これ見て。」
何を見せられたかというと、ゲーム依存症の子の脳波の波形です。
そして、これも見てと、見せられたのは認知症のお年寄りの脳波の波形でした。
なんと、ゲーム依存症の子の脳波の波形と認知症のお年寄りの脳波の波形一致したんです。
そういった事実もわかっているので、論文ベースで一日2~3時間のゲームの前頭前野の脳の破壊とか、論文ベースでしかもちろん見てはいませんが、実体験としては任天堂を訴えようとしていたお母さん方、そしてゲーム依存症の子の脳波の波形。
★
さらには、ゲーム依存症の子のカウンセリングをしたことありますが、理性的ではなくぼーっとしちゃってゲームやっているとき以外は覚醒しなくなっちゃいました。
ゲームから離れると禁断症状みたいな症状が出始める子がいます。
ゲームやれないって言ってイライラしてきてしまいます。
アルコールやギャンブル、アディクティドなどの顕著な反応です。
体を揺らしたりや常に心ここにあらずみたいな状態になります。
それはまずいよなと僕は思います。
ただ、一時間以下、未満でしっかり制限できるのであればまだいいかなと思います。
プラス好きなゲームではなくて、脳トレとか集中力を高めるゲームみたいなものがあります。
それは面白くはありません。
子供が楽しめるようなものではないのですが、百歩譲ってそういうものであればありですが、何時間もそれはやらないです。
5分や10分で十分です。
まだ、こういうものであればいいかなとは思いますが普通のゲームやって集中力や反射神経鍛えていますっていう親御さんや子供いましたけど、結論鍛えられません。
これは心理士としての僕の見解です。
鍛えられるという風に言う方もいるかもしれませんが数々のいろいろな分野に携わっている心理士としては鍛えられません。
違うところで鍛えましょう。
結論としては、ゲームって問題なの?には長くするのは問題です。
あくまで僕の個人的な見解だと思ってください。
そういった論文も上がっています。
いかがでしょうか。
★
発達障害ラボ
室長 車重徳