皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「公認心理士試験を合格しました。これから先何を専門に心理学を学んでいけばよいのでしょうか。」
というものです。
★
国家資格取れば、一応専門家にはなります。
例えば大学院とかで 2年間の勉強でめちゃめちゃ何かに長けているかっていうと、そうでもないです。
お医者さんもいい例です。
お医者さんって、結局、大学ではどの課でも行けるように、いろんなこと学びます。
そして、医師の国家試験を通った上で、専門性をさらに極めていくっていう感じです。
何科に行きますかっていうのを、医師の国家資格とって決めていくわけです。
まずは、幅広く学ぶっていうところが大事なんです。
そもそも、心理学って、心の法則、心の動きを、解明しようとする基礎心理学っていうのがあるんです。
古典心理学もありますが、基礎心理学っていうのがあって、その基礎心理学を現状の日本だけにかかわるので、実社会に対応できるように発展させていく、これが応用心理学なんです。
だから、そこだけを考えても、何を学んでいくのかっていうのが、変わってきます。
僕はWISCの専門家です。
自分で言うのもあれなんですけど、多分、皆よりというか、臨床心理士さんや、公認心理士さんに研修してるぐらいなので、WISCの多分専門家でしょう。
では、何をベースにしてるのかっていうと、僕はまず、認知心理学、知覚心理学、発達心理学、この辺は多分強いです。
あと、アンダーチーバーとかも含めての学習心理学、こういったのも多分強いと思います。
それが、発展していくと、臨床心理学とか学校心理学になります。
★
だから、まずは、認知です。
人を、 人は何を見て、何を感じていくという、認知とか知覚っていうところからスタートします。
何を見て、何を感じて、 そして、どう行動していくのかとかっていうところで、さらに、その行動に色々なパターンがやってくると、臨床心理学に変わってくるっていう漢字です。
そんな風に考えるんです。
発達心理学っていうのも、乳幼児から少しずつ年を取って様々な能力を獲得しつつ、原始反応、原始反射っていうものが、どんどん薄れていって、発達していくものが、どんどん増えてきます。
そしてね、老齢になると、今度は発達したものがどんどん、また失われていくっていうものです。
じゃあ、それに対してどのように感じて、どのように行動していくのか。
または、様々な喪失っていう場面もあります。
ここまで考えていくと、臨床心理学になります。
子供しか見ないのが臨床紳士だなんて思ってる人いますけれど、違います。
多分、お年寄りの喪失の方が僕は強いんじゃないかなってやっぱり思ったりします。
発達障害だけにたけていたとしても、これから子供の数も減りますし、お年寄りになって、今までできていたことが、できなくなるとか、自分自身の考え方が変わったりとか、また、身近な人が、怒りっぽくなってとか、 そっちの方が、僕は結構、辛いんじゃないかななんて思ったりもします。
そういった心の動きとかも、臨床心理学になっていく世の中なのかなとかっていう風に、考えていったりします。
社会で一般のことを学んでいくのであれば、社会心理学とかも、面白いのかなと思います。
★
基礎心理学としても、その社会心理学とかを、もっと細かく見ていくとそれが、犯罪心理学もあります。
羊たちの沈黙とかって、映画ってあったと思いますが、 日本でも凶悪犯罪とかもそうですが、なぜ人を殺そうと思ったのか、何に喪失感を抱いていたのか、そういったことを読み解いていくっていうのは犯罪心理学です。
または、戦争に行った、日本だと自衛隊です。
そういった人たちが、 災害現場とかでどういった心境で、そして帰ってきてどういう状況なのかっていうのを、もし見ていくのであれば、それは軍事心理学になります。
信仰によって、人々の心の気持ち、心とか、何か辛いことがある人が、何を進行することによって、どのような心持ちになって、日々暮らしていくのかって考えると、宗教心理学っていう風に考えてきます。
だから、様々な考え方があるので、もう深めようと思えば、いっぱいあります。
認知心理学、知覚心理学、発達心理学、生理心理学、実験心理学とか、社会心理学とか、異常心理学とか、深層心理学とか、基礎心理学でもいっぱいあるし、応用心理学でも…。今お伝えしたように今度は、臨床心理学、学校心理学、産業心理学とか、政治心理学、スポーツ心理学、災害心理学、軍事心理学とか、犯罪心理学とか、宗教心理学とかね、めちゃめちゃあるんです。
だから、どういう分野に1番興味持っていて、どういった人たちの、お悩みなのか。
まず、興味持てるかどうかが大事かなとは思いますが、どういった人たちの助けになりたいのかで専門的な要素で、専門的に学習する方向性が変わっていくんではないのかななんて思ったりします。
まずは、合格おめでとうございます。
これからも、一緒に勉強していきましょう。
いかがでしょうか。
★
発達障害ラボ