皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「うちの子はこだわりがとても強いです。どうしたら良いのでしょうか。」
というものです。
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こだわりが強いの困りますよね。
この道じゃないと絶対帰らないとか、この手順じゃないとやらないとか、 ありますよね。実際は、そのこだわりは、もし飲めるこだわり、飲めないこだわりってあると思うんですが、
飲めるこだわりは、やっぱり飲んであげるしかないんです。
そして、本人に、丁寧に説明してあげることができますかという話です。
にっちもさっちもいかない時ってあると思います。
どうしても、予定変更せざるを得ない時ってあるじゃないですか。
そうじゃなければ、前もって説明をしておくっていうのが必要です。
そういったのは、デフォルトの対策にはなります。
あとは、予定変更になれるように練習をします。
予定変更の練習をするっていうのも、1つではあるんですが、あともう1個は、一般的にあまり言われてない方法があります。
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それは、本人のこだわりを違うこだわりで縛るです。
本人のこだわりを違うこだわりで縛るっていうやり方があります。
だから、どうしても例えば、この道通らないと帰っちゃダメっていう子がいました。
でも、どうしても違う道で帰したいことがある。
例えば、郵便局行かなくちゃいけないとか、お買い物しなくちゃいけないとか、銀行がとかってあると思います。
その場合は、 公園の前を通るとハッピーになりますっていう、そういった暗示です。
要は、暗示を違うこだわりに変えて、本人に強烈に埋め込むんです。
そうすると、この道じゃないと帰れませんっていうより、幸せになるためにどうしても公園の前を通るっていう風に上書きされるんです。
要は、そういう子って、記憶もフォルダーごとに、要はパソコンで考えるとフォルダーごとというか、ファイルごとになっていて、パソコンで言うと、打ち替えたら変わるじゃないですか。
もう保存しちゃって、前のファイルっていうかデータってどっか行くじゃないですかっていうように打ち換えちゃいます。
そして、公園の前を通らないと幸せにならないっていう、そんなメッセージを強烈に入れ込んで通らせるようにするというやり方があります。
だけど、新しいこだわりが生まれちゃったら、今度はそのこだわり通り行かなくちゃいけない。
だから、今までと同じ道通りは行けなくなる可能性もありますし、場合によってはいける可能性もあります。
それは、その状況によって変わってくるのかなと思います。
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なので、その子のこだわりっていうのは、やっぱり大事なので、怒ってどうにかなるんだったら、怒ればいいんですが、そうじゃないですよねって話です。
ここってもうどうにもならないことはどうにもならないのであれば、もしパニック状態になっているんであれば、見守るしかないし、落ち着くまで、 もう、ぎゃんぎゃんやってる最中、何言ったって聞かないですから、落ち着くまで見守るしかない。
本人に、1つずつ丁寧に確認をする。
予定変更も伝えておく、可能性があるとか。
そして、練習もしておきます。
場合によっては、本人にメリットがあります。
要はメリット理論なんです。
子供も大人も、メリットがある行動しかしたくないんです。
だから、メリットっていうのは、 大きな効果がある。
その時、お菓子あげるとかだと、あんまりよくなくて、幸せになれるとか、いいことがあるよとか、褒められるよとか。
そういったメリットです。
代替トークンですね。
トークンていうのがいいと思います。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳