皆さん、こんにちは。
発達障害ラボ室長の車重徳です。
さて、こんな質問を頂きました。
「放課後等デイサービスの児童発達支援管理責任者をやっております。WISCを元にした個別支援計画を書きたいんですが、どう書いていいかわかりません。どのように書いたら良いのでしょうか。」
というものです。
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僕も児発官なんです。
これ児発官だったって言った方がいいかな。
個別支援計画当然作ってました。
もう僕んところはすごいですよ。
別に自慢とかじゃないですけど、個別支援計画、長くても30分はかからないので、もう15分とかで作僕作りますし、それを目標にしましょうなんていうことをやってます。
なぜかって言うと、児発官は、現場入らなくていいなんて言われたりしますけれど、そもそも現場入らないで、子供見ないで子供のこと書けないよねって僕は思うんです。
だから、現場に入る時間を確保するのであれば、個別支援計画早い方が良くない?って僕は思っちゃうので、そんな感じでございます。
WISC研修出てる方であれば少しお分かりかもしれないんですが、結論言っちゃうと要素分解をかけてください。
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例えば、お友達とうまく絡めないんであれば、WISCの初級とか中級の研修で要素分解ってやってると思うんですけれど、お友達とうまく絡めないのであれば、お友達とうまく付き合うようにしましょうとか、コミュニケーションを上手にこなせるようになりましょうなんて、そんな形で書く方いますが、そもそも僕、コミュニケーションちゃんと取れてないです。
だから僕でさえ、もう結構な年ですけれど、僕でさえ未だにコミュニケーション取れてないのに、発達障害を抱える子供が半年で達成できるのかなって僕は思っちゃったりします。
じゃあどうすんのかって言うと、それを細分化します。
だから、まず1個はWISCを元にしたっていうのがあるので、もしVCI低いのであれば、単語力が不足してコミュニケーション取れないのか、抽象的な言語、概念が不足して
コミュニケーション取れないのか、一般常識は不足しているのか、そのどれかなんです。その1つずつ補っていきましょうっていう話なんです。
単語力を補うにしても、朝の挨拶なのか、お礼なのか、それとも些細なやり取りなのか、自分の感情を伝えられないのか、依頼できないのか、 なんなのかっていうことをさらに細分化します。
挨拶でも、朝、昼、夕とかって色々あると思うので、そのどれなのかっていうようなことを1つずつ補っていくと、やりやすいんです。
ただただ、単純にコミュニケーションと言ったって、何からやらせていいかわからないです。
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何もかもできるんだったら、そもそも発達障害じゃないよって僕は思っちゃうんです。
なので、何から行きますかっていうのは考えていってもいいんではないかなと思います。
または、場の空気読めてないんであれば、場の空気を読むようにしましょう。
なんて、そんなのを僕、未だに場の空気読めてないです。
人の気持ちも推測できないし、場の空気も読めてないですよ。
発達障害です。
僕、ASDなんです。
じゃあどうすんのかって言うと、そうじゃないんです。
細かく言うんだと、人はどういう時にどういう気持ちになるのか考えましょうとか。
どういう気持ちの時にどんな言葉かけが良いのか考えていきましょうとか。
そもそも、人々はそもそもどういう状況になりうるのかっていうのを記憶、考えていきましょうとか。
そういったところからスタートします。
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感情の種類を知って、どんな場所でどういう場面で、どういう感情になるのか。
それに適した行動を選びましょう。
実際、実践しましょうみたいな成り立ちになるんです。
なので、このような書き方をしてみてはいかがでしょうかという話です。
短期記憶低くてコミュニケーション取れない場合も、聴覚の短期記憶は弱いので、短期記憶のトレーニングをするっていうことも考えられるよねって話です。
これは、WISCの初級かな、理解研修の初級とかで、詳しくお伝えします。
もし、よろしければ、受講なさってください。
いかがでしょうか。
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発達障害ラボ
室長 車重徳