WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査は、その子に「発達障害」があるのかないのかを診断する検査ではありません。
では、何を知るためにWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査をするのでしょうか。
それは、その子は「何ができて」「何が苦手」なのかを理解するためにWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を実施するのです。
例えば、親御さんは、お子さんについてこんなことを知りたくないですか?
・勉強を一生懸命に頑張っているけどなぜ定着しないのか、それとも勉強をサボっているのか?
・なぜ、親の言うことをなかなか聞かないのか?
・親の躾(しつけ)が悪くて、子どもの問題行動が発生しているのか?
・学校の先生の対応が悪くて、子どもの問題行動が発生してしまうのか?
・漢字や英単語を10回、100回書いても覚えないけど、どうすれば覚えるのか?
・なぜ、お友達とトラブルを起こすのか?
・どうすれば、お友達とのトラブルが起こらないような指導ができるのか?
・なぜ、忘れ物ばかりしてしまうのか?
・どうすれば、子どもの忘れ物が減るのか?
・なぜ、部屋の片付けができないのか?
・どうすれば、子どもが部屋の片付けができるようになるのか?
・なぜ、時間を守ることができないのか?
・どうすれば、時間を守れるようになるのか?
などなど
これらの「答え」はWISC-Ⅴ (ウィスク5) 検査の結果に隠されているのです。
子どもの問題行動やトラブルの原因は、親御さんの躾(しつけ)の問題ではありません。
当然、学校の先生の指導が原因でもありません。
では、何が問題なのでしょうか。
それは、悪いときに悪いことが重なってしまったことが原因なのです。
そして、その悪いことというのは、子どもの特性を理解しないままに物事が進んでしまったということです。
非常に多くの公認心理師さん、臨床心理士さんがWISC-Ⅴ(ウィスク5)の結果を見て、
「この子は凹凸が大きいので、生きにくいですね。」
と簡単に言います。
また、別の公認心理師さんや臨床心理士さんは
「この子は発達上の課題がたくさんあるので、周りがたくさん配慮をしてあげないといけないですね。」
と普通に言います。
そんな公認心理師さん、臨床心理士さんのご意見を否定するつもりはありません。
公認心理師さん、臨床心理士さんの見解に反対するつもりもありません。
しかし、そんな課題がたくさんある子に対して、親は何もしないで良いのでしょうか?
教育者や先生は、どんな支援をして、どんなトレーニングをしてあげれば良いのでしょうか?
公認心理師さん、臨床心理士さんは、発達促進に向けた効果的なトレーニングを実践しないのでしょうか?
また、放課後等デイサービスや児童発達支援の指導員さんは、どんなトレーニングをすれば良いのでしょうか?
発達障害ラボでは、子どもの特性を理解するだけではなく、その子の苦手なところを克服するためのトレーニングについてのアドバイスを行なっています。
仮に発達障害があったとしても子どもの苦手なところや課題は、トレーニングで克服できます。
発達障害は、発達しないわけではないのです。
発達が少し遅かったり、独特の発達だったりするだけなのです。
しかし、そのトレーニングが全くの的はずれなものであったり、子どもがやりたくないような内容のものであれば、効果はなかなか出ません。
効果が出ないどころか、場合によっては逆効果になる場合も多々あります。
その子の特性をWISC-Ⅴ(ウィスク5)でしっかりと把握した上で、効果的なトレーニング方法を構築する必要があるのです。
そして、WISC-Ⅴ(ウィスク5)の活用方法やトレーニング方法を現場の先生や指導員さんにしっかりと理解していただくために発達障害ラボが効果的なアドバイスをし続けているのです。