018【敏感な子】HSC(ハイパーセンシティブ・チルドレン)って何?

 

HSC(ハイパーセンシティブ・チルドレン)
って知ってますか。



敏感すぎて生きにくい子、
繊細すぎて生きにくい子、
が該当する用語でしょうか。



例えば、
「必要以上に他人の目が気になる」
とか
「人の顔色ばかり伺ってしまう」
とか
「必要以上に人に嫌われることを恐れる」
とか
「自分は悪くないのに、隣りの人が怒られているだけで、自分が怒られているような気がしてしまう」
という子のことです。


さて、ここでは上記のような
HSCの子について
お話しさせていただきます。

 

 

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【HSCの原因とは】

HSC(ハイパーセンシティブチルドレン)になる
原因や要因は
まだ、ちゃんとは分かっていません。



しかし、
・子どものストレス耐性が低い
・子どもの自己肯定感が低い
を原因として掲げる専門家もいます。



また、WISC4(ウィスク4)検査の結果から
HSCになる子どもには

高い知能が備わっていることが

けっこうあることも分かっています。

 

 

例えば、人の表情ばかりを

気にしてしまった

しゃべることも行動することも

できなくなってしまった子がいたとします。

 

 

まず、その子には

人の表情を読み取る力が

備わっている可能性があるわけです。

 

 

もし、人の表情を読み取る力が弱ければ

人の表情を気にすることはしないのです。

 

 

また、ことばの裏を読み取れる能力が

子どもに備わっているから

 

誰かが発したことばの

裏の裏まで読もうとしてしまい

 

その結果、

何を言ったら良いのか、

何をしたら良いのか、

が分からなくなってしまい

 

何も言えなく

何もできなくなってしまうのです。

 

 

 

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【HSC(敏感すぎる子)の10の特徴】

 

HSCは、個人個人で特徴が異なります。

 

 

当てはまるところとそうでないところ、

強く出るところと弱いところ。

 

 

強い弱いがあったとしても

一般的にどういった特徴があるのか

列挙してみましょう。

 

HSC(ハイパーセンシティブチルドレン)の10の特徴

・刺激に対して敏感

・刺激を受けやすく、疲れやすい

・慎重に行動する

・共感する能力が高い

・自分と他人との間を隔てる「境界」が薄い

・鋭い感性や深みがある考えを持つ

・内面の世界に意識が向いていて、豊かなイマジネーションを持つ

・人との深井つながりや主体的に生きることを好む

・自己肯定感が育ちにくい

・自分の気質に合わないことに対して、ストレス反応が表れやすい

 

 

 

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【HSC気質の子どもと接する際に気を付けること】

 

では、上記に列挙した

HSCの特徴がある子どもと接する際に

大人はどんなことに気を付ければ

良いのでしょうか。

 

・干渉しない

・無理強いをしない

・その子のやり方やペースを尊重する

・コントロールしない

・ほかの子と比べない

・避難場所を作っておく

・早めに休ませる

・共感し、子どもの気持ちを代わりに言葉にして語り掛ける

・苦手なものから距離を置けるよう工夫する

 

 

上記の中には

取り組むことがなかなか難しいものも

あるでしょう。

 

 

 

まずは、その子がどういう環境であれば

生活しやすいのかを

考える必要があるのです。

 

 

 

苦手なことから早く克服できるようにと

苦しみばかり与えていては

 

すぐに「うつ病」になるでしょう。

 

 

もしくは、「心身症」として

体に症状が出るでしょう。

 

 

そうしないためにも

周囲の大人は

柔軟な対応を心がけましょう。

 

 

 

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発達障害ラボ

車 重徳