発達障害ラボ


発達検査室

《こども発達相談支援室》をご利用の方のみ



8月7日(金)10:00~11:00 ※1名の検査

 

こども発達相談支援室をご利用の方のみ、特別に割引価格でWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の実施が可能です。

※未就学児の場合は、WPPSI-Ⅲ(ウィプシー3)検査になります。 

 

 

検査結果のお渡しは、検査実施から10日以内にメールもしくはLINEにてお渡しします。(PDF)

また、検査結果の詳細説明は検査実施から10日以内にオンライン(Zoom)でおこないます。

  

記載の料金には

 ・WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の実施(発達検査室にて実施)

 ・検査結果のお渡し(PDF)

 ・検査結果の詳細説明(Zoom)

が含まれます。

 

 なお、発達検査室の場所は

 印西市小林北1-7-4

です。

 ※こども発達相談支援室と同じ場所です。

 

¥9,900

  • 空席あり
  • お届け日数:1~3日


WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を受けることのメリット・デメリットとは何か

 

 

「WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を受けた方がいいのでしょうか?」

 

 

私は発達障害ラボの代表として、公認心理師・臨床心理士を対象にWISC-Ⅴ検査の研修を行っていますが、この質問は保護者の方から最も多く寄せられる相談の一つです。  

 


 

学校の先生から勧められた、児童精神科で検査を勧められた、子どもの勉強や友達関係に不安がある、発達障害ではないかと心配しているなど、受検を検討される理由はさまざまです。

 

 

一方で、

「検査を受けることで子どもにレッテルが貼られるのではないか」

「IQが低かったらショックを受ける」

「本当に検査は必要なのか」

と迷われる保護者も少なくありません。

 

 

結論から申し上げると、WISC-Ⅴ検査は「受けること」そのものが目的ではありません。本当の目的は、子どもの認知特性を理解し、その子に合った支援方法を見つけることです。

 




 

今回は、WISC-Ⅴ検査を受けるメリットとデメリットについて、現場で数多くの子どもや保護者と関わってきた立場から詳しく解説します。

 

 

WISC-Ⅴ検査は、単なるIQ検査ではありません。現在、多くの保護者が「知能検査」と聞くと、「頭が良いか悪いかを調べる検査」というイメージを持っています。しかし、それはWISC-Ⅴ検査の一部分しか見ていません。

 


 

WISC-Ⅴ検査は、子どもの知的能力を五つの側面から分析します。言語理解、視空間、流動性推理、ワーキングメモリ、処理速度という五つの認知機能を個別に評価することで、「この子はどのように考え、どのように学び、どこで困りやすいのか」を立体的に理解できる検査です。

 

 

つまり、「IQはいくつだったか」よりも、

「なぜ学校生活で困っているのか」

「どうすれば能力を発揮できるのか」

を知ることこそが、この検査の最大の目的なのです。

 


 

WISC-Ⅴ検査を受ける最大のメリットは、子どもの「できない理由」が明確になることです。

 

 

例えば、

「授業は理解しているのにテストになると点数が取れない」

「漢字は覚えられるのに文章問題になると解けない」

「家ではできるのに学校では失敗が多い」

といった相談は非常に多くあります。

 

 

こうした困りごとは、一見すると「努力不足」「集中力不足」と誤解されがちです。しかし、実際にはワーキングメモリや処理速度などの認知特性が関係しているケースが少なくありません。

 

 

検査を受けることで、「能力がない」のではなく、「能力を発揮しにくい認知特性がある」という理解へ変わります。

 

これは子ども本人だけでなく、保護者や学校の先生にとっても非常に大きな意味があります。

 


 

二つ目のメリットは、学校での合理的配慮につながりやすいことです。

 

 

WISC-Ⅴ検査の結果は、学校での支援を考える際の重要な資料になります。

 

 

例えば、処理速度が低ければ、テスト時間への配慮や板書方法の工夫が検討できます。ワーキングメモリが弱ければ、一度に多くの指示を出さず、視覚的な支援を取り入れることが有効になります。

 

 

つまり、「頑張れ」という精神論ではなく、「どう支えれば力を発揮できるか」を具体的に考えられるようになります。

 


 

 

三つ目のメリットは、保護者の子育てが楽になることです。

 

 

検査前は、

「どうして何度言ってもできないのだろう」

「やる気がないのではないか」

と悩み続けていた保護者が、検査後には

この子にはこういう特性があったのか

と理解できるようになります。

 

 

理解が進むことで叱責が減り、子どもとの関係が改善するケースは数え切れないほどあります。

 

 

子ども自身にとっても、自分を責める気持ちが軽くなることがあります。

 

 

高学年や中学生になると、

「自分だけできない」

「友達と違う」

という感覚から自己肯定感を大きく下げてしまう子どもがいます。

 

 

そのような子どもが、「努力不足ではなく、脳の特性だったんだ」と理解できることは、自分を受け入れる第一歩になります。

 


 

もちろん、WISC-Ⅴ検査にはデメリットもあります。

 

最も大きなデメリットは、検査結果を誤って解釈してしまうことです。

 

 

残念ながら、

「IQが高いから大丈夫」

「IQが低いから将来は難しい」

といった単純な説明が行われることがあります。

 

 

しかし、それはWISC-Ⅴ検査の本来の読み方ではありません。

 

 

例えば、全検査IQが平均域でも、ワーキングメモリと処理速度が著しく低ければ、学校生活では大きな困難を抱えることがあります。

 


 

 

逆に、IQが低めでも、家庭や学校の支援が適切であれば、十分に学校生活へ適応している子どももいます。

 

 

数値だけを見て子どもを評価してしまうことは、検査の価値を失わせてしまいます。

 

 

もう一つのデメリットは、「検査を受ければすべて解決する」と期待してしまうことです。

 

 

WISC-Ⅴ検査は診断でも治療でもありません。

 

 

検査はあくまでも「現在の認知プロフィール」を把握するものです。

 

 

本当に重要なのは、その結果をどのように家庭や学校で活用するかです。

 

 

検査結果を引き出しにしまったままでは、子どもの生活は何も変わりません。

 


 

 

また、検査当日の体調や緊張の影響を受けることもあります。

 

 

睡眠不足、不安、初対面の検査者への緊張などによって、本来の力を十分に発揮できないこともあります。

 

 

そのため、WISC-Ⅴ検査の結果は「絶対的な能力」ではなく、「その時点での認知プロフィール」として理解することが大切です。

 

 

そして、私が最も注意していただきたいと思うのは、「検査を受けること」よりも、「誰が結果を読み取るか」です。

 

 

同じ検査結果であっても、読み取る専門家によって説明内容や支援方針は大きく変わります。

 

 

単に数値を説明するだけでは、保護者は「結局どうすればいいのですか」と不安だけが残ります。

 


 

本来のWISC-Ⅴ検査は、

「だから家庭ではこう関わりましょう」

「学校ではこういう支援が効果的です」

「将来的にはこのような強みを伸ばしていきましょう」

と、具体的な支援方法まで示して初めて意味を持ちます。

 

 

私は研修の中で、「WISC-Ⅴ検査は診断するための検査ではなく、その子の未来をデザインするための検査です」とお伝えしています。

 

 

数値を読むことは誰でもできます。しかし、その数値を子どもの日常生活につなげ、保護者が希望を持てる形で伝えられることこそが、本当の専門性だと考えています。

 


 

 

WISC-Ⅴ検査を受けるメリットとデメリットを一言でまとめるなら、メリットは「子どもの特性を正しく理解し、支援につなげられること」、デメリットは「結果を誤って解釈すると、子どもの可能性を狭めてしまうこと」です。

 

 

だからこそ、WISC-Ⅴ検査は「IQを知るため」に受けるものではありません。

 

 

この子が自分らしく学び、自分らしく生きていくためには、どのような支援が必要なのか」を知るために受ける検査なのです。

 

 

もし、お子さんの学習や生活、人間関係で「なぜ、この子だけうまくいかないのだろう」と感じているのであれば、その答えは努力不足ではなく、認知特性の中にあるかもしれません。

 

 

WISC-Ⅴ検査は、子どもを評価するための検査ではなく、その子の強みと可能性を見つけ、未来につなげるための検査です。正しく理解し、正しく活用することで、子ども自身も保護者も「この子らしい成長」を支えるための大きな一歩となるでしょう。

 




WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果をどのように役立てるのか

 

「WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を受けたのですが、この結果をどのように活用すればよいのでしょうか」

 

 

私は発達障害ラボの代表として、公認心理師や臨床心理士を対象にWISC-Ⅴ検査の読み取り研修を行っていますが、この質問は保護者だけでなく、学校の先生や支援者からも非常に多くいただきます。

 

 

実は、WISC-Ⅴ検査は「受けること」よりも「結果をどう活用するか」の方がはるかに重要です。

 

 

検査を受けたことで安心してしまい、報告書を本棚にしまったままになっているケースも少なくありません。しかし、それではWISC-Ⅴ検査の価値は十分に生かされているとは言えません。

 


 

WISC-Ⅴ検査は、子どもを評価したり、能力を順位づけしたりするための検査ではありません。本来の目的は、その子どもの認知特性を理解し、「どうすれば能力を最大限に発揮できるのか」を考えるための支援ツールです。

 

 

では、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果は、具体的にどのように役立てればよいのでしょうか。

 

 

最初に理解していただきたいのは、「検査結果=子どもの能力」ではないということです。

 

 

保護者の方の中には、「IQが95でした」「IQが120でした」と全検査IQだけを気にされる方がいます。しかし、WISC-Ⅴ検査はIQを知るためだけの検査ではありません。

 

 

例えば、全検査IQが100であった二人の子どもがいたとしても、一人は五つの指標がほぼ均等で100前後だった場合と、もう一人は言語理解が130、処理速度が70だった場合では、学校生活での困り感はまったく異なります。

 

 

つまり、全検査IQだけでは、その子どもの本当の姿は見えてこないのです。

 


 

私が研修で必ずお伝えしているのは、「平均を見る前に凹凸を見る」ということです。

 

 

WISC-Ⅴ検査の最も大きな価値は、認知機能のアンバランスさを可視化できる点にあります。

 

 

子どもは誰でも得意なことと苦手なことがあります。しかし、その差が大きいほど、学校生活では「できること」と「できないこと」の落差が生まれます。

 

 

例えば、言語理解指標が非常に高い子どもは、大人顔負けの語彙を使ったり、難しい話を理解したりすることができます。そのため周囲は、「この子は何でもできる」と期待してしまいます。

 

 

ところが、処理速度が低い場合には、漢字を書くのが遅かったり、プリントを最後まで終わらせられなかったりします。

 

 

すると、「頭はいいのに、どうしてやらないの?」という誤解が生まれます。

 


 

しかし、WISC-Ⅴ検査の結果を正しく理解すれば、「理解する力」と「処理する速さ」は別の能力であることが分かります。

 

 

この理解だけでも、保護者や先生の関わり方は大きく変わります。

 

 

次に重要なのは、「苦手なところを鍛える」よりも、「強みを活かす」視点を持つことです。

 

 

日本では、どうしても弱点克服型の教育になりやすい傾向があります。

 

 

漢字が苦手なら漢字を何度も練習する。

 

 

計算が苦手なら計算ドリルを増やす。

 

作文が苦手なら作文を書かせる。

 

 

もちろん、基礎学力を身につけることは大切です。しかし、認知特性による苦手さを根性だけで克服しようとすると、子どもは「頑張っているのにできない」という失敗体験ばかり積み重ねてしまいます。

 


 

WISC-Ⅴ検査では、その子どもの強みも明確になります。

 

 

例えば、視空間能力が高い子どもなら、図や写真、模型を使った学習が理解しやすいかもしれません。

 

 

言語理解が高い子どもなら、本を読むことや説明することで理解が深まるでしょう。

 

 

流動性推理が高い子どもなら、パターンや法則を見つける学習が得意かもしれません。

 

 

つまり、「苦手を平均まで引き上げる」ことだけを考えるのではなく、「得意をさらに伸ばし、それを苦手の補いに使う」という発想が重要になります。

 

 

また、WISC-Ⅴ検査は家庭での子育てにも非常に役立ちます。

 

 

例えば、ワーキングメモリが低い子どもは、一度に複数の指示を受けることが苦手です。

 

 

「ランドセル片づけて、宿題やって、お風呂入って、ご飯食べてね。」

 

 

このような声掛けをすると、最初の指示しか覚えていないことがあります。

 

 

これは「話を聞いていない」のではありません。

 

 

覚えておける情報量」が少ないだけなのです。

 

 

そのような子どもには、一つずつ伝えたり、チェックリストを作ったり、視覚的な支援を取り入れたりすることで、驚くほどスムーズに生活できるようになります。

 


 

処理速度が低い子どもも同様です。

 

 

朝の準備が遅い、宿題が終わらない、テストで時間切れになる。

 

 

これらは「急げばできる」という問題ではありません。

 

 

脳内で情報を処理する速度がゆっくりである可能性があります。

 

 

その場合は、早く起こす、時間に余裕を持たせる、宿題量を調整するなど、環境を工夫する方が効果的です。

 

 

つまり、WISC-Ⅴ検査の結果は、「子どもを変える」のではなく、「環境を変える」ために使うものなのです。

 

 

学校生活でも同じことが言えます。

 

 

WISC-Ⅴ検査の結果は、合理的配慮を考える際の重要な資料になります。

 

 

例えば、板書が苦手なら写真撮影を認めてもらう。

 

 

書字が遅いならタブレットを活用する。

 

 

長時間集中できないなら課題を小分けにする。

 

 

口頭だけでは理解しづらいなら視覚教材を増やす。

 

 

このような支援は、「特別扱い」ではありません。

 

 

その子どもが本来持っている能力を十分に発揮するための環境調整なのです。

 


 

さらに、WISC-Ⅴ検査の結果は進路選択にも役立ちます。

 

 

高校受験や大学進学、さらには将来の就職を考える際にも、自分の認知特性を知っていることは大きな財産になります。

 

 

例えば、人と話すことが得意なのか、ものづくりが得意なのか、じっくり考えることが得意なのか、素早く処理することが得意なのかによって、向いている学習方法や職業は変わってきます。

 

 

近年では、「好きなことを仕事にしよう」と言われますが、本当に大切なのは、「認知特性に合った仕事を選ぶ」ことです。

 

 

能力と仕事のミスマッチは、社会人になってから大きなストレスになります。

 

 

だからこそ、小学生や中学生の段階から、自分の認知特性を理解しておくことは、将来のキャリア形成にも役立つのです。

 



 

一方で、WISC-Ⅴ検査の結果を活用する際に注意しなければならないこともあります。

 

 

それは、「数値だけで子どもを決めつけない」ということです。

 

 

例えば、「処理速度が低いから、この子には無理」「言語理解が低いから国語は苦手」と決めつけることは非常に危険です。

 

 

検査結果は、その子どもの可能性を制限するためのものではありません。

 

 

あくまでも「今、このような認知特性があります」という情報です。

 

 

環境が変われば、支援が変われば、学び方が変われば、子どもの力の発揮の仕方も大きく変わります。

 

 

また、検査結果は一人で読み解くものではありません。

 

 

本当に重要なのは、検査者が保護者や学校と一緒に、「この子にはどのような支援が必要なのか」を考えることです。

 

 

私は研修の中で、「WISC-Ⅴ検査の報告書はゴールではなく、支援のスタートラインです」と繰り返しお伝えしています。

 

 

検査を受けたこと自体に価値があるのではありません。

 

 

検査結果を基に家庭、学校、医療、福祉が連携し、その子どもが安心して生活できる環境を整えることに、本当の価値があります。

 


 

最後に、私が保護者の皆様へお伝えしたいことがあります。

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果は、お子さんの人生を決めるものではありません。

 

 

それは、お子さんの「取扱説明書」の一部であり、「可能性の地図」です。

 

 

地図があるからといって、自動的に目的地へたどり着けるわけではありません。しかし、地図があることで遠回りを減らし、その子に合った道を選ぶことはできます。

 

 

WISC-Ⅴ検査の本当の役割は、「何ができないか」を探すことではなく、「どうすればできるようになるのか」を見つけることです。

 

 

その視点を持って検査結果を活用することができれば、WISC-Ⅴ検査は単なる知能検査ではなく、お子さんの未来をより豊かにするための大切な支援ツールとなるでしょう。