107【WISC-Ⅴ】WISC-Ⅴ検査って代替検査は使えないの?

 

皆さん、こんにちは。

 

 

発達障害ラボの車重徳です。

 

 

 

さて、早速、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査に関する

こんな質問が入りました。

 

 

 

その質問は

「WISC-Ⅴ検査では下位検査の

代替検査は使えないの?」

という質問です。

 

 

 

今回は、この質問について

お応えいたします。

 

 

 

 《WISC-Ⅴ検査の低い指標の伸ばし方はコチラから》

 

さて、早速、回答です。

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査における

下位検査の代替検査ですが、

 

答えはYSSでもあり、

NOでもあります。

 

 

具体的なお話をしましょう。

 

 

 

その際にレベルを3つに分けて

ご説明します。

 

その3つのレベルとは

・FSIQレベル

・主要指標レベル

・補助指標レベル

です。

 

 

 

そのレベルによって

代替検査の使用が変わるのです。

 

 

 

1)FSIQレベル

 

結論ですが、

FSIQレベルでの下位検査の

代替検査は認められています。

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査に変わり

FSIQを算出するのには

7つの下位検査が必要になります。

 

 

その7つの下位検査とは

・類似

・単語

・積木模様

・行列推理

・バランス

・数唱

・符号

です。

 

 

そして、代替できる下位検査は

・類似 ▶ 知識または理解

・単語 ▶ 知識または理解

・積木模様 ▶ パズル

・行列推理 ▶ 絵の概念

・バランス ▶ 絵の概念または算数

・数唱 ▶ 絵のスパンまたは語音整列

・符号 ▶ 記号探しまたは絵の抹消

となっています

 

 

 

しかし、留意点があります。

 

 

 

それは、FSIQの算出において

代替できる下位検査の数は

1つのみです。

 

 

 

7つの下位検査の中で

1つのみなのです。

 

 

そのため例えば

・類似

・数唱

 

で正しい検査結果が得られていないような気がするから

その2つの検査ともに

代替検査でFSIQを出そうかな

ということはできないのです。

 

 

 

《発達障害児の対応方法を学びたい方はコチラから》

 

 

2)主要指標レベル

 

 

主要指標レベルとは

・言語理解指標

・視空間指標

・流動性推理指標

・ワーキングメモリ指標

・処理速度指標

のことです。

 

 

 

そして、上記の主要指標レベルでの

下位検査の代替検査は

認められていません。

 

 

 

そのため、しっかりと検査を実施する

必要があります。

 

 

 

 《WISC-Ⅴ検査について学びたい方はコチラから》

 

3)補助指標レベル

 

 

補助指標レベルとは

・量的推理

・聴覚ワーキング

・非言語性能力

・一般知的能力

・認知熟達度

のことです。

 

 

そして、上記の補助指標レベルでの

下位検査の代替検査も

認められていません。

 

 

そのため、しっかりと検査を実施する

必要があります。

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査について学びたい方はコチラから》

 

結局のところ

FSIQの算出には

下位検査の代替検査は認められています。

 

 

1つだけですが…

 

 

しかし、主要指標も

補助指標も下位検査の代替検査は

認められていないです。

 

 

 

FSIQだけでは

子どもの特性を理解することは

困難です。

 

 

子どもの特性をしっかりと

理解するためには

・主要指標

・補助指標

が必要です。

 

 

 

そのため、仮に代替検査が

認められているとはいっても

 

 

 

10ある下位検査を全て、

代替検査なしで全て

実施しておいた方が

良いかもしれません。

 

 

 

では、また。。。

 

 

 

《WISC-Ⅴ検査のとり方を学びたい方はコチラから》

 

 

 

★★

発達障害ラボ

車 重徳