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127【発達障がい】#202 うちの子は発達障害です。将来が心配でなりません

 

皆さん、こんにちは。

 

 

 

発達障害ラボの車重徳です。

 

 

 

さて、こんな質問を頂きました。

 

 

 

わが子は発達障害です。

 

子どものことが心配でなりません。

 

どうしたら良いのでしょうか?

 

 

 

というものです。

 

 

 

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さて、わが子が心配ということですが、

みんなそうなのかもしれませんし、

そうじゃない方もいるのかもしれません。

 

 

 

発達障害を抱えていれば、

みなさん考えることは、

 

「この先この子は一人でやっていけるのか。」

 

「一人で生きていけるのか。」

 

「生きていくためにはお金を稼がなければいけないが、

お金を稼ぐことができるのか。」

 

などと、ご心配の方も多いと思います。

 

 

 

 

私が知っている中で、

 

「うちの子は障害が重く一人では生きていけないだろう。」

 

「そして、働くことができないだろう。」

と思って、

 

「子どもに何か残していけないか。」

と考えた方がいます。

 

 

 

 

そこで、アパートを一棟まるっと購入した方がいました。

 

 

 

そこから家賃収入を得て、

子どもが食べていくことができたらいいんじゃないかと

考えて行動されたご家庭がありました。

 

 

 

一番すごいのは家賃収入ですね。

 

 

 

そして、お母さんが仕事を辞めて、

 

「管理会社に任せず、

私が日中アパートの掃除やゴミの処理をしたり

草刈りをしているので大変です。」

と言っていました。

 

 

 

もし家賃が5万円として

4世帯入れば月に20万円。

 

 

 

6世帯で30万円です。

 

 

 

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まず、子どものやれることを増やすというのが一つ。

 

 

 

それから、絶対に自己肯定感を上げないとだめです。

 

 

 

発達障害の有無や重さは分からないけれど、

自己肯定感は上げるに越したことはありません。

 

 

 

要は、学校で勉強したことと

この先社会で経験していくことは違いますよね。

 

 

 

それは、学校で勉強したことが

役に立たないということではありません

 

 

 

学校の勉強は知能を上げるために大事です。

 

 

 

よく、「社会に出たら方程式を使わないから

勉強しなくていい。」

 

「海外に行かないから英語は必要ない。」

と聞きますが、

そうではないんです。

 

 

 

知能を上げることが大事なんです。

 

 

 

 

そして、知能を上げるために

言語能力を上げる・一般常識力を上げるんです。

 

 

 

算数的・数学的なものの思考というのは、

知覚推理指標(PRI)を上げるんです。

 

 

 

そこが必要なんです。

 

 

 

だから、知能を上げるために

学校でしっかり勉強にとりくむことは大事です。

 

 

 

とは言え、不安はぬぐえないと思います。

 

 

しかし、不安になっても仕方ありません。

 

 

 

よくあるのが、親が子どもの手を引っぱって

どんどん先に進もうとしてしまう。

 

 

 

子どもが転んだらすぐに駆け寄って立ち直らせてあげる。

 

というようなことをやっている親もいます。

 

 

 

 

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気持ちはわかりますけれど、

例えば「親」という漢字を思い浮かべてください。

 

 

 

木の上に立って

子どもを見守る存在ということで、

 

この漢字は生まれているんです。

 

 

 

 

だから、子どもの側にいて

手を引っぱるのが親ではないんです。

 

 

 

常に子どもの後ろにいて

子どもを押し続けるのも親ではないんです。

 

 

 

子どもが前に進める状況になったら、

一歩離れた場所・高い所から

俯瞰して子どもの方向性を見守ってあげるんです。

 

 

 

これが、親の役割なんです。

 

 

 

全然前に進めないんだったら、

進めるように励ます。

 

 

 

コーチングやサポート・

押すことが必要になるかもしれません。

 

 

 

しかし、これは親の役目ではありません。

 

 

誰か他の人にバトンタッチしなければいけません。

 

 

 

親がやるべきことは、

最終的には、子どもだけではなく

その状況も含めて俯瞰して見守るということです。

 

 

 

 

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ただ、にっちもさっちもいかないような状況になったら、

見守るだけではなくて近づいて

助けることも必要になるかもしれません。

 

 

 

しかし理想は、その子が誰のどんな力を借りたら

救われるのか助けられるのかという

環境調整してあげるのが親の仕事です。

 

 

 

30歳になっても40歳になっても

何もかも親に頼りきりの子はどうですか。

 

 

 

そうではなく、何か困ったことがあったら

最終的には親に頼らずに、

誰に頼ればいいのかを自分で見つけ出す。

 

 

 

または、その人に助けてもらいながら

困難な局面を乗り越えていく

というスキルを身に着けていくことが大切です。

 

 

 

 

前に進めていない子どもの状況なら仕方ありませんが、

そうでないならば木の上に立って見守ることが大切だと思います。

 

 

 

 

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いかがでしょうか。

 

 

 

★★ 

発達障害ラボ 

車重徳