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436【発達障害】大人の発達障害とはどういうことをさすのか

 

専門家の立場から、「大人の発達障害とは何を指すのか」、そして「仕事でどのような支障が生じやすいのか」を、誤解をほどきながら実践的に解説します。

 

 

 

 

 

①「大人の発達障害」とは何を指すのか

 

結論から言うと

 

大人の発達障害とは、

「子どもの頃から存在していた発達特性が、大人になって仕事や社会生活で困りごととして顕在化している状態」を指します。

 

 

👉 大人になって突然発達障害になるわけではありません。

 

 

 

 

 

主に該当する発達特性

 

大人の発達障害として相談が多いのは、次のタイプです。

 

✅ ADHD特性(不注意・多動性・衝動性)

✅ ASD特性(対人理解の困難・こだわり・感覚過敏)

✅ LD特性(読み書き・計算など限定的な困難)

 

※知的水準は平均〜高い方も非常に多いです。

 

 

 

 

 

なぜ「大人になって問題化」するのか

 

子どもの頃は、

 

✅ 親や先生がフォローしてくれる

✅ 役割が単純

✅ 失敗の影響が限定的

 

でしたが、大人になると

 

✅ 自己管理が前提

✅ 暗黙の了解が増える

✅ 責任・成果が求められる

 

ため、特性が“困りごととして「表面化」します。

 

 

 

 

 

② 大人の発達障害で仕事に生じやすい支障

 

ここからが最も重要なポイントです。

「能力がない」のではなく、特性と仕事環境が噛み合っていないことが問題です。

 

 

 

 

 

仕事の段取り・時間管理が難しい(ADHD系)

 

よくある困りごと

 

✅ 締切を忘れる・遅れる

✅ 優先順位がつけられない

✅ 同時進行の仕事で混乱する

✅ ケアレスミスが多い

 

 

周囲の誤解

 

「だらしない」

「やる気がない」

 

👉 実際は

脳の実行機能(段取り・切り替え)の特性です。

 

 

 

 

 

指示や暗黙のルールが分かりにくい(ASD系)

 

よくある困りごと

 

✅「察して」が分からない

✅ 曖昧な指示で動けない

✅ 冗談・皮肉を真に受ける

✅ 報連相のタイミングがズレる

 

 

周囲の誤解

 

「空気が読めない」

「協調性がない」

 

👉 実際は

情報を文字通り・論理的に受け取る特性です。

 

 

 

 

 

対人関係のストレスが極端に大きい

 

✅ 雑談が苦痛

✅ 会議が消耗する

✅ 指摘に過敏に反応してしまう

✅ 人間関係で疲弊しやすい

 

 

結果として、

 

✅ 出社前に体調不良

✅ 休職・離職を繰り返す

 

というケースも少なくありません。

 

 

 

 

 

感覚過敏による働きにくさ

 

✅ 音・光・匂いがつらい

✅ オフィス環境で集中できない

✅ マルチタスク環境が苦手

 

これは気の持ちようではなく神経特性です。

 

 

 

 

 

⑤ 評価が不安定になりやすい

 

✅ 得意分野では突出した成果

✅ 苦手分野で大きく評価を落とす

 

➡「ムラがある人」「扱いにくい人」と見なされやすい

 

 

 

 

 

③ 大人の発達障害で最も起こりやすい二次的問題

 

仕事上の困難が続くと、次の問題が起こりやすくなります。

 

✅ 自己肯定感の低下

✅ 不安障害・うつ状態

✅ 燃え尽き症候群

✅ 適応障害

 

※実際の相談では

「発達障害そのもの」より「二次障害」で相談する大人が圧倒的に多いです。

 

 

 

 

 

④ とても大切な視点:向いていない仕事で苦しんでいるだけかもしれない

 

発達特性のある大人は、

 

向いていない環境 → 地獄

向いている環境 → 有能

 

という落差が非常に大きいのが特徴です。

 

 

 

活きやすい環境の例

 

✅ 役割・手順が明確

✅ 成果基準が分かりやすい

✅ 一人作業が多い

✅ 得意分野を任される

 

 

 

 

 

⑤ 専門家としてのまとめ

 

大人の発達障害とは、

 

「社会不適応」ではなく

「環境とのミスマッチによって能力が活かされていない状態」

 

です。

 

 

仕事の支障は、

 

✅ 怠慢でも

✅ 性格の問題でもなく

✅ 甘えでもありません。

 

理解・調整・支援があれば、働き続けることは十分可能です。

 

 

 

 

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発達障害ラボ

車 重徳

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