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553【ゲーム】自分に都合が悪いことがあるとすぐに「体調が悪い」と言って逃げ続けた結果、ゲームしかしない引きこもりになってしまったが、本当にそれでよかったのか

「自分に都合が悪いことがあるとすぐに『体調が悪い』と言って逃げ続けた結果、ゲームしかしない引きこもりになってしまったが、本当にそれでよかったのか」という問いには、後悔や怒り、そして強い不安が含まれています。

 

まず理解しておきたいのは、このような状態は突然完成したものではなく、小さな回避の積み重ねと、それを強化する環境の影響によって形成されていくということです。

 

そして、その過程を単純に「甘やかしが悪かった」「本人の弱さだ」と断定してしまうと、本質を見失います。

 

 

子どもが困難な状況から逃げるとき、それは必ずしも怠惰ではなく、耐えられない負荷に対する防御反応である場合が少なくありません。

 

学校での失敗体験、対人関係の傷つき、発達特性による過度な疲労などが背景にあることもあります。

 

「体調が悪い」という言葉は、身体症状だけでなく、心理的な限界のサインとして使われることがあります。

 

 

しかし、そのたびに環境調整が行われず、代わりにゲームという強い報酬が与えられる構造が続くと、脳は自然に「困難から離れると快が得られる」という学習を繰り返します。

 

これは意志の問題ではなく、行動強化の仕組みによるものです。

 

 

結果として、現実世界よりもゲームの世界の方が安全で成功しやすい環境となり、現実への再挑戦のハードルはどんどん高くなります。

 

生活リズムが崩れ、社会的接触が減り、自己効力感が低下すると、外に出ること自体が大きな不安となります。

 

この段階に至ると、もはや「ゲームをやめさせれば解決する」という単純な構図ではありません。

 

むしろ急激な制限は強い反発や家庭内の対立を招き、さらに孤立を深める危険があります。

 

 

では「本当にそれでよかったのか」と問われれば、そのまま固定化することは望ましい状態とは言えません。

 

しかし同時に、過去の選択を責め続けることも建設的ではありません。

 

大切なのは、今から何ができるかです。まず生活リズムを整える、小さな外出機会を作る、ゲーム時間を段階的に調整するなど、急激ではない現実復帰の道を探ることが必要です。

 

 

そして何より、子どもを「逃げ続けた人」として見るのではなく、「困難に対処する方法をまだ学べていない人」として捉え直す視点が重要です。

 

 

この問題は、良し悪しの評価よりも、回復の可能性に目を向けることが求められます。

 

回避は習慣になりますが、挑戦もまた習慣になります。

 

時間はかかっても、安心を土台に少しずつ成功体験を積み直していくことで、再び社会との接点を取り戻すことは十分に可能です。

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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