575【WISC-Ⅴ】ウィスク5検査を病院で受けても結果がもらえない理由

 

「WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を病院で受けたのに、結果の用紙がもらえなかった」という相談は、発達障害ラボにも多く寄せられます。

 

時間も費用もかけて受けた検査なのに、なぜ手元に残らないのか。

 

不信感や不安を抱くのは当然です。

 

しかし、そこにはいくつかの理由があります。

 

 

 

 

まず大きな理由の一つは、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査が著作権で厳しく管理されている心理検査であることです。

 

検査問題や詳細な数値データが外部に流出すると、検査の信頼性が損なわれる可能性があります。

 

そのため、検査用紙や詳細なプロトコルのコピーをそのまま渡すことは原則として認められていません。

 

これは病院側の判断というより、検査そのものの運用ルールに基づくものです。

 

 

 

 

もう一つの理由は、結果の扱いが非常に専門的であるという点です。

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査は単なるIQテストではなく、指標間の差や臨床的な意味づけを含めて総合的に解釈する必要があります。

 

数値だけが独り歩きすると、「低いから問題」「高いから安心」といった誤解を招きかねません。

 

そのため、多くの医療機関では口頭での説明を中心にし、必要に応じて要約書のみを渡す形を取っています。

 

 

さらに、医療機関では検査結果は診療記録の一部と位置づけられています。

 

法律上、カルテの開示請求は可能ですが、検査の原本そのものが自動的に配布されるわけではありません。

 

説明を受けることが前提となります。

 

 

 

 

とはいえ、保護者にとっては具体的な数値や分析を知りたいのも当然です。

 

その場合は、結果のまとめレポートの作成を依頼する、学校提出用の文書をお願いするなど、事前に確認しておくことが重要です。

 

施設によって対応は異なります。

 

 

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の本当の目的は、数値を持ち帰ることではなく、子どもの特性を理解し、支援に活かすことです。

 

結果が紙で手元になくても、解釈と具体的な助言を受け取れているかが重要なポイントです。

 

不安が残る場合は遠慮せず質問し、納得できる説明を求めることが大切です。

 

数値よりも、その子の未来につながる活用こそが、検査の価値なのです。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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