580【WISC-Ⅴ】ウィスク5の流動性推理が低い子の算数対策

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果で「流動性推理指標(FRI)が低い」と言われたとき、特に心配になるのが算数です。

 

文章題が苦手、応用問題になると止まってしまう、パターンを見抜く問題で混乱する。

 

こうしたつまずきは、流動性推理の特性と深く関係しています。

 

流動性推理とは、新しい問題に対して論理的に考え、関係性を見つける力です。

 

暗記ではなく、その場で考える力と言い換えることもできます。

 

 

 

 

FRIが低い子どもは、「どう考えればよいか」が見えないときに混乱しやすい傾向があります。

 

つまり、答えが分からないのではなく、考え方の手順が整理できないのです。

 

そのため、算数対策の基本は、いきなり自力で解かせるのではなく、「考え方を見せる」ことにあります。

 

問題文を読んだら、まず何が分かっているのかを一緒に書き出す。

 

次に、何を求めるのかを確認する。

 

手順を言葉にして共有することで、思考の型を学んでいきます。

 

 

 

 

また、具体物や図を使うことも非常に効果的です。

 

頭の中だけで関係性を処理するのは負担が大きいため、図解や表を活用して視覚的に整理します。

 

文章題であれば、線を引いたり、図に書き換えたりする習慣をつけることで、推理の負担は軽くなります。

 

抽象的な説明よりも、具体的な操作が理解を助けます。

 

 

 

 

さらに重要なのは、成功体験を積ませることです。

 

応用問題ばかりに挑戦させると、「自分は算数が苦手」という思い込みが強くなります。

 

基礎問題で確実に解ける経験を重ね、自信を保ちながら少しずつ応用へ広げることが大切です。

 

流動性推理は練習によって伸びる側面もありますが、焦らせると逆効果になります。

 

 

 

 

FRIが低いからといって算数ができないわけではありません。

 

考え方の枠組みを丁寧に教え、思考を外に出し、具体物で支えることで理解は安定します。

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果は、苦手の宣告ではなく、支援の方向を示すヒントです。

 

算数対策の鍵は、「できない理由」を責めることではなく、「どう考えれば分かりやすいか」を一緒に探す姿勢にあります。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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