593【子育て】障害児ではない子育てがしたいと思ったときに母がすべきこと

 

「どうしてうちの子だけが」

 

「普通の子育てがしたかった」

 

そんな思いがふと心をよぎる瞬間は、決して珍しいものではありません。

 

発達特性や支援が必要な子どもを育てている母ほど、周囲の『何も問題がなさそうな家庭』がまぶしく見えることがあります。

 

そしてその気持ちに、自分でショックを受け、「こんなことを思う私はひどい母だ」とさらに自分を責めてしまうのです。

 

 

 

 

 

まずお伝えしたいのは、その思いは愛情の欠如ではないということです。

 

それは「楽をしたい」という怠慢ではなく、「安心したい」「将来を心配せずにいたい」という切実な願いです。

 

子育てはただでさえ大変です。

 

そこに検査や療育、学校との調整、周囲の理解不足が重なれば、「普通でいてほしかった」と感じるのは自然な心の反応です。

 

 

 

 

 

大切なのは、その気持ちを無理に打ち消さないことです。

 

「そんなことを思ってはいけない」と押し込めるほど、心は疲れていきます。

 

「私は今、相当疲れているんだ」と認めることが第一歩です。

 

普通という言葉はとても曖昧で、実際には誰もが何かしらの困りや個性を抱えています。

 

ただ、見え方が違うだけです。

 

 

 

 

 

また、比べる対象を変えることも大切です。

 

他の家庭ではなく、「昨日のわが子」と比べてみる。

 

小さな成長や変化に目を向けると、見える景色は少し変わります。

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果も、レッテルではなく、支援のヒントとして活用できれば、未来は具体的になります。

 

特性は不幸の宣告ではなく、取り扱い説明書のようなものです。

 

 

 

 

 

そして何より、母自身が孤立しないこと。

 

相談できる相手や同じ立場の保護者とつながることは、心の負担を軽くします。

 

完璧に前向きである必要はありません。

 

揺れながらでも、今日を過ごしていること自体が十分に価値のあることです。

 

 

 

 

 

「障害児ではない子育てがしたかった」と思う気持ちは、裏を返せば、わが子の人生を本気で心配している証です。

 

その思いを否定せず、少しずつ受け止めながら、自分の心も守ってください。

 

母が壊れないことこそが、子どもにとって一番大切なのです。

 

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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