599【発達障害】嘘ばかりつく子どもの対応方法

 

「どうしてそんな嘘をつくの?」

 

子どもの言葉を信じたいのに、何度も嘘を重ねられると、親は深く傷つきます。

 

しかしまず理解しておきたいのは、子どもの嘘は大人の嘘とは性質が違うことが多いという点です。

 

悪意や計算ではなく、不安や恐れ、自己防衛から生まれているケースが少なくありません。

 

 

 

 

 

例えば、叱られるのが怖くて事実を隠す、できなかったことを「やった」と言う、友だちとのトラブルを自分に都合よく語る。

 

これらは「悪い子だから」ではなく、「自分を守りたい」「失望されたくない」という気持ちの表れです。

 

発達特性のある子どもでは、ワーキングメモリが弱く記憶が曖昧になったり、言語理解が弱く出来事の整理が苦手だったりすることもあります。

 

結果として、話が食い違うことが増え、「嘘をついている」と見なされやすくなります。

 

 

 

 

 

対応で避けたいのは、強い追及や人格否定です。

 

「また嘘をついたね」と決めつけると、子どもはさらに防衛的になります。

 

まずは感情を落ち着かせ、「本当のことを話しても大丈夫だよ」と安全な雰囲気をつくることが重要です。

 

嘘そのものよりも、「なぜ嘘をついたのか」という背景に目を向けます。

 

叱られるのが怖かったのか、うまく説明できなかったのか。

 

それを一緒に整理する姿勢が信頼を育てます。

 

 

 

 

 

また、普段から「失敗しても責められない経験」を積ませることも大切です。

 

正直に話したときに評価される体験が増えれば、防衛的な嘘は減っていきます。

 

さらに、出来事を時系列で振り返る練習や、気持ちを言葉にする練習も効果的です。

 

嘘をやめさせるというより、正直に話せる力を育てる視点が必要です。

 

 

 

 

 

嘘は「性格の問題」と決めつけるより、「安心の不足」と考えるほうが本質に近い場合が多いものです。

 

信頼関係は一朝一夕では築けませんが、親が冷静でいることが最大の土台になります。

 

嘘に振り回されるのではなく、その背景にある不安を理解すること。

 

それが、本当に効果的な対応方法なのです。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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