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610【子育て】勉強は「辛くて苦しいもの」という価値観を子どもに与える保護者の末路

 

勉強は「辛くて苦しいもの」という価値観を子どもに与える保護者の末路

 

 

 

「勉強なんて面白くないものだよ」

 

「大人になったらもっと大変なんだから頑張りなさい」

 

「みんな我慢して勉強しているんだから」

 

 

 

私たち大人は、悪気なくこのような言葉を子どもに伝えてしまうことがあります。

 

しかし、その言葉が長年積み重なったとき、子どもの中にある一つの価値観が形成されていきます。

 

 

 

それが、「勉強とは辛くて苦しいものだ」という価値観です。

 

 

 

もちろん、勉強には努力が必要です。

 

九九を覚えることも、漢字を覚えることも、受験勉強をすることも簡単ではありません。

 

しかし、本来の学びとは「できなかったことができるようになる喜び」や「知らなかったことを知る楽しさ」の中に存在するものです。

 

 

 

ところが、大人自身が勉強を苦行として捉えていると、その価値観は自然と子どもへ受け継がれていきます。

 

 

 

そして最初に失われるのは、「知りたい」という好奇心です。

 

 

 

幼い子どもは本来、とても学習意欲の高い存在です。

 

 

 

「なんで空は青いの?」

 

 

 

「どうして雨が降るの?」

 

 

 

「これは何?」

 

 

 

毎日のように質問を繰り返します。

 

 

 

しかし、「勉強は辛いもの」「やらされるもの」という価値観の中で育つと、学ぶことは楽しみではなく義務になります。

 

 

 

義務になった瞬間、人は自ら学ばなくなります。

 

 

 

発達障害のある子どもでも同じです。

 

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を実施していると、言語理解が高い子、流動性推理が高い子、特定の分野に強い興味を持つ子に出会います。

 

 

 

本来であれば、その知的好奇心こそが最大の武器になるはずです。

 

 

 

しかし、「勉強は苦しいものだ」というメッセージを受け続けると、せっかくの強みが発揮されなくなってしまいます。

 

 

 

さらに深刻なのは、大人になってからの影響です。

 

 

 

勉強を「苦行」として育った子どもは、多くの場合、「学ぶこと」を避けるようになります。

 

 

 

新しい仕事を覚えること。

 

 

 

資格取得に挑戦すること。

 

 

 

本を読むこと。

 

 

 

これらすべてに対して、「面倒」「辛い」「やりたくない」という感情が先に立つようになります。

 

 

 

一方で、学ぶことを楽しめる人は年齢に関係なく成長し続けます。

 

 

 

仕事の知識を学ぶ。

 

 

 

趣味を深める。

 

 

 

新しい技術を身につける。

 

 

 

学びが人生の楽しみになるのです。

 

 

 

実は現代社会において最も重要な能力の一つは、「学び続ける力」です。

 

 

 

AIが発達し、仕事が変化し続ける時代だからこそ、知識を吸収し続ける人が強くなります。

 

 

 

しかし、子どもの頃から「勉強は辛いもの」と教えられてきた人は、その大切な力を失いやすくなります。

 

 

 

もちろん、努力は必要です。

 

 

 

時には苦しい勉強もあるでしょう。

 

 

 

しかし、本当に子どもに伝えるべきことは、「勉強は辛いものだから頑張れ」ではありません。

 

 

 

「学ぶことで世界が広がる」

 

 

 

「できることが増えると人生が楽しくなる」

 

 

 

「知らなかったことを知るのは面白い」

 

 

 

という感覚です。

 

 

 

保護者が子どもに与える最大の教育は、勉強を教えることではありません。

 

 

 

学ぶことを好きになる価値観を育てることです。

 

勉強を苦行にするのも、人生を豊かにする道具にするのも、大人が子どもにどのようなメッセージを伝えるかにかかっているのです。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

《個別のご相談はオンラインカウンセリングまで》