· 

611【子育て】常に他人と子どもを比べてきた保護者の末路

 

常に他人と子どもを比べてきた保護者の末路

 

 

 

「〇〇ちゃんはもう漢字が書けるのに」

 

「同じ学年なのに、あの子はできている」

 

「どうしてうちの子だけできないの?」

 

 

 

子育てをしていると、誰でも一度は他の子どもと我が子を比べてしまうことがあります。

 

それ自体は決して特別なことではありません。

 

人間は本能的に比較する生き物だからです。

 

 

 

しかし、その比較が習慣になり、常に他人の子どもを基準にして我が子を見るようになると、親子関係に大きな影響を与えることがあります。

 

 

 

私が発達支援やWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の相談を行う中で感じるのは、比較を続けてきた保護者ほど、実は苦しんでいるということです。

 

 

 

比較には終わりがありません。

 

 

 

幼稚園では文字の読み書き。

 

 

 

小学校ではテストの点数。

 

 

 

中学校では偏差値。

 

 

 

高校では進学先。

 

 

 

大人になれば就職先や年収。

 

 

 

比較の対象は次々と変わります。

 

 

 

そして不思議なことに、人は自分より上の人ばかりを見る傾向があります。

 

 

 

その結果、どれだけ成長していても満足できなくなります。

 

 

 

例えば、以前はひらがなも読めなかった子が文章を読めるようになったとしても、「でも同級生はもっと読める」と考えてしまいます。

 

 

 

すると、子どもの成長そのものが見えなくなります。

 

 

 

比較が続く家庭では、子どもも次第に変化していきます。

 

 

 

子どもは親が思っている以上に敏感です。

 

 

 

親が何を評価し、何を残念に思っているのかを感じ取っています。

 

 

 

そのため、「ありのままの自分では認めてもらえない」と感じるようになります。

 

 

 

すると、挑戦することを恐れる子どももいます。

 

 

 

失敗すると比較されるからです。

 

 

 

逆に、過剰に結果ばかりを求める子どもになることもあります。

 

 

 

どちらにしても、自分自身のためではなく、他人との比較のために努力するようになってしまうのです。

 

 

 

さらに深刻なのは、比較を続けてきた保護者自身も幸せになれないことです。

 

 

 

なぜなら、比較によって得られる満足感は非常に短いからです。

 

 

 

一時的に他の子より成績が良くても、すぐに新しい比較対象が現れます。

 

 

 

結局、「もっと上」「もっと上」を追い続ける人生になります。

 

 

 

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果でも同じことが起こります。

 

 

 

「IQが高いから安心」

 

 

 

「平均より低いから不安」

 

 

 

という見方をしてしまう保護者がいます。

 

 

 

しかし、本当に大切なのは他人との比較ではありません。

 

 

 

その子自身が昨日より成長しているかどうかです。

 

 

 

その子に合った学び方ができているかどうかです。

 

 

 

その子が自分らしく生きられているかどうかです。

 

 

 

人生は競争ではありません。

 

 

 

もちろん努力は大切です。

 

 

 

しかし、比較だけを原動力にしていると、親も子どもも疲れてしまいます。

 

 

 

比較を続けた保護者の末路とは、子どもを失敗させることではありません。

 

 

 

子どもの成長を喜べなくなることです。

 

 

 

そして、自分自身も幸せを感じられなくなることです。

 

 

 

本当に大切なのは、「あの子より優れているか」ではなく、「この子はこの子として成長しているか」という視点です。

 

 

 

子どもは誰かと比べるために生まれてきたのではありません。

 

 

 

自分らしい人生を歩むために生まれてきたのです。

 

 

 

そのことを忘れない保護者こそが、最終的には子どもと一緒に幸せになれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

《もっと詳しくウィスクを学びたい人はこちらをクリック》