新版K式発達検査の結果が悪かった時に親がすべきこととは
新版K式発達検査の結果を受け取り、
「思っていたより数値が低かった」
「発達年齢が実年齢より低いと言われた」
とショックを受ける保護者は少なくありません。
「この子の将来は大丈夫なのだろうか」
「私の育て方が悪かったのではないか」
と、自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、そのようなときだからこそ、まず知っていただきたいことがあります。
それは、新版K式発達検査は子どもの価値や将来を決める検査ではないということです。
新版K式発達検査は、その時点での発達の状態を把握するための検査です。
身長や体重を測るように、「今、どのような力が育っていて、どのような力が育ち始めているのか」を確認するためのものです。
したがって、結果が低かったとしても、それは「この先もずっとできない」という意味ではありません。
子どもの発達は連続的であり、適切な支援や経験によって大きく伸びていく可能性があります。
保護者が最初にすべきことは、数値だけに目を向けないことです。
発達指数や発達年齢だけを見て一喜一憂するのではなく、「どの領域が得意で、どの領域に支援が必要なのか」を理解することが重要です。
新版K式発達検査では、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会といった領域ごとに子どもの発達を評価します。
苦手な部分ばかりを見るのではなく、得意な部分や伸びている部分にも目を向けることで、その子らしい支援方法が見えてきます。
また、「もっと早く気づけばよかった」と後悔する保護者もいます。
しかし、過去を悔やむよりも、「今日から何ができるか」を考えることの方がはるかに大切です。
発達は早期支援が有効と言われますが、「今からでは遅い」ということでは決してありません。
子どもは環境との関わりの中で成長していきます。
家庭での関わり方や療育、園や学校との連携によって、発達は少しずつ変化していきます。
そして、結果を子どもの前で悲観的に話さないことも重要です。
子どもは大人の表情や雰囲気を敏感に感じ取ります。
「あなたはできない子なのね」という空気を伝えてしまうと、自己肯定感が下がり、本来伸びる力まで発揮できなくなることがあります。
検査結果は、子どもを評価するためではなく、大人が支援の方法を学ぶための資料だという意識を持ちましょう。
新版K式発達検査の結果が思わしくなかったとき、本当に大切なのは落ち込むことではありません。
その結果を出発点として、
「この子にはどのような関わり方が合っているのか」
「どのような環境なら力を発揮できるのか」
を考えることです。
検査結果はゴールではなく、子どもの未来をより良くするためのスタートラインです。
数値に振り回されるのではなく、その子自身を見つめ続けることが、保護者にとって最も大切な役割なのです。
発達障害ラボ
車 重徳