620【新版K式】新版K式発達検査の結果をどのように保育園や幼稚園と共有するか

 

新版K式発達検査の結果をどのように保育園や幼稚園と共有するか

 

新版K式発達検査を受けた後、「この結果を保育園や幼稚園に伝えた方がいいのでしょうか」と相談を受けることがよくあります。

 

「結果を伝えると特別扱いされるのではないか」

「先生に先入観を持たれてしまうのではないか」

と不安に感じる保護者も少なくありません。

 

しかし、子どもが園生活をより安心して過ごすためには、検査結果を適切に共有することは非常に大切です。

 

 

 

まず理解していただきたいのは、新版K式発達検査の結果は「診断書」ではなく、「子どもの取扱説明書」のようなものだということです。

 

先生に伝える目的は、「この子は発達が遅れています」と知らせることではありません。

 

「このように関わると力を発揮しやすい子どもです」という情報を共有することなのです。

 

 

 

そのため、発達指数や発達年齢などの数字だけを伝えるのではなく、「何が得意で、何に配慮が必要なのか」を中心に話すことが重要です。

 

例えば、

「言葉だけの説明より、絵や実物があると理解しやすいです」

「活動の切り替えに少し時間が必要です」

「一斉指示より個別に声をかけてもらうと安心します」

といった具体的な情報の方が、保育士や幼稚園教諭は日々の保育に活かしやすくなります。

 

 

 

また、園の先生は家庭とは異なる場面で子どもの姿を見ています。

 

家庭では困っていないことでも、集団生活の中では難しさが現れることがあります。

 

反対に、家庭では苦手なことが園では自然にできている場合もあります。

 

そのため、一方的に検査結果を伝えるのではなく、「園ではどのような様子ですか」と先生からの情報も聞きながら、お互いに子どもの姿を共有する姿勢が大切です。

 

 

 

検査結果を共有するときには、「この子には配慮してください」というお願いだけにならないことも重要です。

 

「家庭ではこのような工夫をしています」

「少しずつできることも増えてきました」

といった前向きな情報も伝えることで、園と家庭が同じ方向を向いて支援しやすくなります。

 

 

 

さらに、検査結果は一度伝えて終わりではありません。

 

子どもは日々成長していきます。

 

半年後、一年後には困りごとが変わることも珍しくありません。

 

定期的に面談の機会を設け、

「最近はこんなことができるようになりました」

「今はここが課題です」

と情報を更新していくことで、より適切な支援につながります。

 

 

 

一方で、すべての数値や報告書を細かく説明する必要はありません。

 

専門的な用語だけでは、園の先生にも伝わりにくいことがあります。

 

大切なのは、

「この子はどのような環境なら安心して過ごせるのか」

「どのような声かけが効果的なのか」

を具体的に伝えることです。

 

 

 

新版K式発達検査の結果を保育園や幼稚園と共有する本当の目的は、子どもを特別扱いしてもらうことではありません。

 

子どもの特性を理解し、一人ひとりに合った関わり方を一緒に考えることです。

 

家庭と園が同じ方向を向いて支援することで、子どもは安心して生活し、本来持っている力を発揮しやすくなります。

 

検査結果は評価のための資料ではなく、子どもの未来を支えるための大切なコミュニケーションツールなのです。

 

 

 

 

発達障害ラボ

車 重徳

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